サッカーアブハジア代表

アブハジアサッカー代表は、アブハジアサッカー協会によって組織される、アブハジアのナショナルサッカーチームです。このチームは、国際サッカー連盟（FIFA）には加盟していないため、FIFAワールドカップなどの国際的な大会には参加することができません。しかし、NF-Boardや独立サッカー連盟といった他の国際的なサッカー組織には加盟しており、独自の活動を展開しています。

歴史

アブハジア代表の歴史は、2012年9月25日にナゴルノ・カラバフ代表との間で初めて行われた試合から始まりました。この記念すべき初戦は、アブハジアの首都スフミで開催され、1-1の引き分けに終わりました。その後、同年10月21日には、ナゴルノ・カラバフの首都ステパナケルトで再び対戦しましたが、この試合では0-3で敗北を喫しました。

2014年に開催されたConIFAワールドフットボール・カップは、アブハジア代表にとって非常に困難な大会となりました。選手たちのビザ取得に手間取り、大会開始のわずか2日前にようやくチームを構成できるという状況でした。しかし、そうした困難な状況にもかかわらず、アブハジア代表は、小柄ながらスピードのある選手たちを要所に配置し、大柄でテクニックに優れたワントップの選手にクロスを供給して得点を狙うという戦術を採用しました。グループリーグでは、オクシタニア代表と1-1で引き分け、サーミ代表には2-1で勝利し、グループ首位で通過しました。しかし、決勝トーナメント初戦となる準々決勝では、南オセチア代表と0-0で引き分けた後、PK戦で0-2で敗れてしまいました。順位決定戦では、パダーニャ代表に3-3で引き分け、PK戦で2-4で敗戦。さらに、順位決定戦2回戦で再びオクシタニア代表と対戦しましたが、0-1で敗れ、結果として3連敗を喫し、12チーム中8位という成績で大会を終えました。しかしながら、ライバルであるナゴルノ・カラバフ代表（9位）を上回る成績を残しました。

2016年には、ConIFAワールドフットボール・カップで見事優勝を成し遂げました。これは、アブハジア代表にとって歴史的な快挙であり、国際的なサッカーシーンにおいてその存在を強く印象づける出来事となりました。

アブハジア代表は、FIFAには加盟していないものの、独自の活動を通じて国際的なサッカー交流を続けています。ConIFAワールドカップでの優勝経験を糧に、さらなる活躍が期待されるチームです。

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