サッカーアルツァフ共和国代表

ナゴルノ・カラバフ代表は、ナゴルノ・カラバフサッカー協会によって組織される、ナゴルノ・カラバフ共和国のサッカーナショナルチームです。しかし、この代表チームはFIFA（国際サッカー連盟）やUEFA（欧州サッカー連盟）に加盟していないため、ワールドカップやEURO（欧州選手権）といった主要な国際大会には参加できません。そのため、他の国の代表チームとの試合も、国際Aマッチとしては公式に認められない状況にあります。

しかしながら、ナゴルノ・カラバフ代表は、独自の活動を展開しています。2012年9月17日には、NF-Board（国際サッカー連盟に非加盟のチームを支援する団体）の暫定会員となり、その8日後の9月25日には、アブハジア代表との初の試合を行いました。この歴史的な試合はアブハジアの首都スフミで開催され、1-1の引き分けに終わりました。さらに同年10月21日には、ナゴルノ・カラバフ共和国の首都ステパナケルトでアブハジア代表と再び対戦し、3-0で記念すべき初勝利を収めました。

2013年には、ConIFA（独立サッカー連盟）にも加盟し、2014年にはConIFAワールドフットボール・カップに初参加を果たしました。この大会は代表チームにとって初の国際大会デビューとなり、70名もの熱狂的なサポーターが駆けつけました。サポーターたちは、自国では公の場での掲示が制限されている国旗を振り、選手たちとともに国歌を高らかに歌い上げました。この大会には、国内リーグから選抜された精鋭選手たちが集結し、スピーディーな攻撃で観客を魅了しました。

しかし、スタミナ面での課題が露呈し、逆転負けが続く苦しい展開となりました。グループリーグでは、エラン・バニンに2-3、カウンテア・デ・ニッサに0-1と連敗を喫しました。それでも、順位決定戦ではダルフールに12-0で圧勝、続く順位決定戦2回戦ではサーミに5-1で勝利し、最終的に12チーム中9位で大会を終えました。

ナゴルノ・カラバフ代表は、国際的な舞台での活躍は限定的ではありますが、ConIFAなどの大会を通じてその実力を示し、独自のサッカー文化を育んでいます。その活動は、国際サッカー界における多様な側面を示す一例と言えるでしょう。


2012年アブハジア代表との対戦メンバーについては、詳細な情報は限られており、明確な選手リストは確認できませんでした。

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