サッカースロベニア代表

サッカースロベニア代表

概要

サッカースロベニア代表は、スロベニアサッカー協会（NZS）によって運営されているナショナルチームであり、首都リュブリャナに位置するスタディオン・ストジツェを本拠地としています。このチームは、スロベニアの国際的なサッカーの顔として活動しており、主にUEFAとFIFAの各大会に出場しています。

歴史

1990年代の誕生

スロベニアは1991年にユーゴスラビアから独立し、その際にサッカースロベニア代表も誕生しました。独立の直後には親善試合を実施し、エストニアとの試合が初の国際Aマッチとして記録されました。しかし、当初はサッカーの人気が低く、旧ユーゴスラビア構成国との比較においても実力不足と見なされていました。特に、1991年から2005年までの間、スロベニアはユーゴスラビア構成国との試合で1勝も挙げられないという状況が続きました。

初代代表監督であるズデンコ・ベルデニックの下、UEFA EURO '96及び1998 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選に挑みましたが、成績は振るわず、特に1998年の予選は1分7敗に終わり、最下位に沈みました。

2000年代の挑戦

2000年代初頭、カタネッツ監督のもと新たなスタートを切ったスロベニア代表は、EURO 2000予選でまずはギリシャ、ノルウェーなどを相手に奇跡的に本大会出場を果たします。本大会ではユーゴスラビアやスペインとの対戦がありましたが、予選突破には至らず、その後、ワールドカップ本大会でもスロベニアは苦境に立たされました。

特に2002年のワールドカップでは、グループステージで全敗し、スロベニアの初出場は期待外れの結果となりました。しかし、この後、EURO 2004予選ではプレーオフ進出を果たすなど、着実に成長を遂げました。

2010年代と苦闘

2010年代に入ると、スロベニアはワールドカップやEUROの予選で期待された成績を挙げられずに苦戦します。特に2010 FIFAワールドカップでは、アルジェリア戦での勝利はあったものの、以降のアメリカ戦やイングランド戦では思うように勝ち点を獲得できず、決勝トーナメント進出を逃しました。

その後もEURO 2012やワールドカップの予選では敗退し続け、2014年から2020年にかけての国際舞台では相次いで苦汁を嘗める結果となりました。

2020年代の復活

2024年のEURO予選では、スロベニアは強豪デンマークらと同組に入るものの、7勝1分2敗という好成績を収めて本大会出場権を獲得しました。さらに、本大会でも3引分けながらもグループ3位に入り、初めての決勝トーナメント進出を果たしましたが、ラウンド16でポルトガルにPK戦で敗れる結果となりました。

成績と展望

スロベニア代表は苦難を乗り越えて、近年では存在感を示しつつあります。FIFAワールドカップやUEFA欧州選手権において今後の成長とさらなる活躍が期待されるチームです。競技力の向上と共に、スロベニア国内でもサッカー人気が高まり、未来に向けて希望の光が見えてきています。

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