サッカーボスニア・ヘルツェゴビナ代表

ボスニア・ヘルツェゴビナサッカー代表

ボスニア・ヘルツェゴビナ代表（BiH nogometna reprezentacija）は、ボスニア・ヘルツェゴビナサッカー連盟（FSBiH）により編成される、ボスニア・ヘルツェゴビナのサッカー国家レベルのチームです。彼らは「ズマイェヴィ」という愛称で親しまれ、歴史的な国章に由来する「ズラトニ・リリャニ」とも呼ばれています。

歴史

1990年代 - 2000年代

ボスニア・ヘルツェゴビナは1992年にユーゴスラビアから独立を果たしましたが、その後のボスニア・ヘルツェゴビナ紛争は国際舞台への復帰を遅らせました。サッカー協会は1996年に国際サッカー連盟（FIFA）および欧州サッカー連盟（UEFA）に加盟し、ワールドカップや欧州選手権への参加への道を切り開きました。最初のワールドカップ予選は1998年のフランス大会で、UEFA EUROについては2000年のベルギー・オランダ大会から始まります。

当初、協会の構成メンバーはボシュニャク人のみでしたが、1998年にはクロアチア人、2001年にはセルビア人も加わり、3つの民族によるチームとなりました。しかし、選手たちの中にはクロアチア代表やセルビア代表として出場する者も多く、地域的なアイデンティティが影響を及ぼしていました。このため、FIFAとUEFAは2011年に連盟内部の指導体制を見直すよう求め、その結果、国際的な制裁が科されるに至りました。改革が進み、最終的には制裁が解除され、サッカー協会は1人の会長を選出する制度へ移行しました。

2010年代 - 2020年代

2013年10月、ボスニア・ヘルツェゴビナはヨーロッパ予選を突破し、初めてワールドカップ本大会への出場を決めました。2014年の本大会では、アルゼンチン戦とナイジェリア戦に敗北後、第3戦のイラン戦で待望の勝利を収めました。2016年にはキリンカップで日本代表を下し、初優勝を果たしましたが、続く2018年ワールドカップでは欧州予選で敗退しています。

スタジアム

チームのホームスタジアムは主要にサラエヴォにあるアシム・フェルハトヴィッチ・ハセ競技場とゼニツァのビリノ・ポリェです。アシム・フェルハトヴィッチ・ハセ競技場は、その名称が示す通り、ユーゴスラビアリーグの得点王であり、1967年に引退した選手にちなんで名付けられています。このスタジアムは37,500人を収納可能で、サラエヴォオリンピックの開会式も行われた場所でもあります。

成績

過去のFIFAワールドカップおよびUEFA欧州選手権の成績を振り返ると、国際大会での参加経験はさほど多くはありません。特に、1992年から2000年にかけては参加すらできなかった時期が続き、その後も予選敗退が目立ちます。

歴代選手

歴代の選手には、アスミル・ベゴヴィッチ（GK）、エディン・ジェコ（FW）などが名を連ねています。これらの選手は、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表が国際舞台で成し遂げた成果の一翼を担ってきました。

おわりに

ボスニア・ヘルツェゴビナ代表は、国際的なサッカー界においてその存在感を増していく中で、多民族国家としての強みを活かし、さらなる成果を追求しています。チームの歴史は多くの試練を経て形成されており、これからの挑戦にも期待が寄せられています。

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