サッカー北キプロス・トルコ共和国代表

サッカー北キプロス・トルコ共和国代表

サッカー北キプロス・トルコ共和国代表は、キプロス・トルコサッカー協会によって編成される、北キプロスのナショナルチームです。本拠地はニコシアのアタテュルク・スタジアム。

概要

北キプロスはトルコ以外の国から国家承認を得ていないため、FIFAおよびUEFAには加盟していません。しかし、「現時点で独立を達成していない国」のサッカー協会が集まるNF-Boardのメンバーとして活動しています。過去には、FIFIワイルドカップ（2006年）とELFカップ（2006年）で優勝を果たしています。

歴史

キプロス・トルコサッカー協会は1955年に設立されました。これは、キプロスにおけるスポーツ大会からトルコ系住民のクラブが離脱したことがきっかけです。1962年には初の国際試合としてトルコ代表と対戦し、0-5で敗れています。この試合は、当時のFIFA事務局長の特例措置により実現しました。ただし、FIFAは現在も北キプロスの加盟を認めていません。

トーナメントへの参加

1980年にイズミルで開催されたイスラミックゲームが、北キプロス代表として初のトーナメント参加となりました。この大会でのトルコ戦も0-5で敗れ、最多失点試合となっています。その他の試合では、サウジアラビアに0-2で敗れたものの、マレーシアに2-1で勝利、リビアとは1-1で引き分けました。

1983年に北キプロスが独立を宣言した後、キプロス・トルコサッカー協会は1984年にSport Games Football Federationを開催し、優勝しました。

NF-Boardへの加盟と国際大会の運営

2004年にNF-Boardに加盟し、国際舞台への道を広げました。2005年には、NF-Boardから2006年のVIVAワールドカップのホスト国に選ばれ、同年11月にはKTFF50周年記念カップを開催し、国際大会運営の自信を深めました。この大会には、北キプロスの他、サーミ、コソボが参加し、北キプロスが優勝しています。

VIVAワールドカップ開催権をめぐる対立

しかし、2005年春に北キプロスの新政権が発足すると、NF-Boardは大会準備に政治的な介入があったと主張。KTFF側はNF-Boardから不当な財政的要求を受けたと反論し、両者の関係は悪化しました。その結果、VIVAワールドカップの開催地はオクシタニアに変更され、北キプロスはこれに対抗してELFカップを同時期に開催することとなりました。

FIFIワイルドカップとELFカップでの優勝

2006年6月、北キプロス代表はFIFIワイルドカップに参加し、ザンジバルを4-1で破り、初代王者となりました。

同年11月にはELFカップを開催。NF-Board加盟国の一部とFIFA加盟国の一部（キルギス、タジキスタン）が参加し、クリミアに5-0、サーミに6-2、チベットに10-0と圧勝。決勝では再びクリミアを3-1で下し、見事優勝を果たしました。

大会成績

FIFIワイルドカップ

2006年：優勝

ELFカップ

2006年：優勝

関連項目

* FIFIワイルドカップ

外部リンク

もう一度検索