サツエキ Bridge

サツエキ Bridge

サツエキ Bridgeは、かつて北海道札幌市北区、JR函館本線札幌駅の西口高架下に存在した複合商業施設です。駅直結という高い利便性を誇り、ショッピングや飲食、サービスを提供する様々な店舗が集積していました。

この場所には、札幌駅の高架化が完了した後の1995年に「ヨドバシカメラ札幌店」が開業しましたが、2000年に隣接地へ移転。その後を引き継いで「ベスト電器札幌駅西口店」が入居していましたが、2010年3月には市内にある別の大型店との統合により閉店し、しばらくの間、空きスペースとなっていました。

その後に開発されたのがサツエキ Bridgeで、2011年5月28日に複合商業施設として新たな歴史をスタートさせました。施設の運営は、北海道旅客鉄道（JR北海道）の子会社である北海道ジェイ・アール都市開発が手掛けていました。開業当初は一部店舗のみの先行オープンでしたが、順次テナントが揃い、同年7月には全面開業を迎えました。

多岐にわたるジャンルのテナントが出店しており、電気製品やパソコン関連のショップであるDEPOツクモ、カフェのサンマルクカフェ、スポーツ用品店の札幌スポーツ館、イタリア料理のサルヴァトーレ クオモ&バール、書籍・レンタルのTSUTAYA、生活雑貨のダイソー、カメラ店のカメラのキタムラなどが営業していました。他にも、飲食店として鶏と鴨鍋 はし田屋、BRITISH PUB DARWIN、SAPPORO餃子営業所などが出店し、様々なニーズに応えていました。ただし、一部の店舗は閉館を待たずに営業を終了したり、近隣や別の場所へ移転したりしました。過去には、うまいもの市場 TAPAや北海道再生酒場といった飲食店も営業していた時期があります。

残念ながら、サツエキ Bridgeはその歴史を長く刻むことはできませんでした。北海道新幹線の札幌延伸に向けた高架橋の改良工事が必要となったため、2022年6月30日をもって全店舗の営業を終了し、閉館となりました。わずか11年ほどの営業期間でしたが、札幌駅西口の利便性を支える施設として多くの人々に利用されました。

なお、このエリアは、サツエキ Bridgeがあった西5丁目に位置する部分を便宜的に「WEST5」と呼ぶこともありました。

WEST6

サツエキ Bridgeの西側に隣接するのが、商業施設「WEST6」です。「food street WEST6」という名称がついていますが、飲食店だけでなく多様なテナントが集まっています。こちらもサツエキ Bridgeと同様にJR札幌駅の西口高架下に位置しており、サツエキ Bridgeとは歩行者用の通路で間接的に繋がっていました。

「WEST6」という名称は、施設が位置する場所が「西6丁目」にあたることに由来しています。運営はサツエキ Bridgeと同じく、北海道ジェイ・アール都市開発が行っています。

WEST6は、名称の通り飲食店が充実しており、らぁめんがんてつ、コウカシタカモシヤ 醸、刺身と焼物 珀や、元祖美唄やきとり 福よし、スープカリーhirihiri、らぁ麺 月輪、塩ホルモン炭やなどが出店しています。さらに、様々な専門店が集まる札幌つなぐ横丁も大きな特徴です。飲食店以外では、コンビニエンスストアのファミリーマートやアミューズメント施設のGiGO、ギャラリーなども入居しており、バラエティ豊かな構成となっています。

サツエキ Bridgeが新幹線工事のために閉館したのに対し、WEST6は工事の影響を受けずに済んだため、2022年6月30日以降も引き続き営業を継続しています。

両施設は、札幌駅に直結しているという地理的な優位性を活かし、鉄道利用者はもちろん、駅周辺を訪れる多くの人々にとってアクセスしやすい商業空間を提供していました（WEST6は提供し続けています）。周辺には、ヨドバシカメラや大丸札幌店といった大型商業施設、JRイン札幌などの宿泊施設、駿台予備学校などの教育機関もあり、賑わいのあるエリアの一部を構成していました。

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