サデックス

サデックス (Saddex) 競走馬としての一生

イギリスで生まれたサラブレッド競走馬、サデックス。その血統には、輝かしいG1競走勝利を誇る名馬たちが名を連ねています。いとこには、1997年のブリーダーズカップ・マイルを含むG1を5勝したスピニングワールドが、叔父にはハリウッドダービーなどG1を4勝したデノンがいます。このサラブレッドの才能を予感させる血統を受け継ぎ、サデックスは2004年10月、ドーヴィルセールにて11万5000ユーロという高値で落札されました。

華々しいデビューからダービー挑戦まで

2005年、ブレーメン競馬場でデビューを果たしたサデックスでしたが、初戦は6着と悔しい結果に終わります。しかし、翌2006年4月、2戦目で初勝利を掴み取ると、勢いに乗ってGIII春季3歳賞で3着に入線。その後は準重賞を2連勝し、ドイツダービーへの出場権を獲得しました。2番人気に支持されたダービーでは、惜しくもスキャパレリに敗れ4着に終わりますが、その実力は多くの関係者の目に留まりました。

続くバーデン大賞、ドイツ統一賞でも勝利には届かず、3歳シーズンは惜しくもタイトル獲得とはなりませんでした。しかし、これらのレースでの経験は、サデックスの更なる成長の礎となったと言えるでしょう。

古馬時代：重賞連勝から凱旋門賞挑戦へ

4歳となったサデックスは、2007年初戦のGIIゲルリンク賞で、ダービーで対戦したスキャパレリを破り勝利を収めます。続くGIIシャンティイ大賞も制し、重賞2連勝で迎えたラインラントポカルでは、GI初制覇を成し遂げました。3連勝の勢いに乗るサデックスは、次の目標を凱旋門賞に定め、挑戦を表明しました。しかしながら、凱旋門賞では見せ場なく6着という結果に終わりました。

凱旋門賞後、ドイツを代表する強豪として、サデックスは第27回ジャパンカップに出走。しかし、レースはスローペースの瞬発力勝負となり、サデックスは11着と大敗を喫しました。

最後の輝きと引退

2008年、サデックスはガネー賞で2着に入る健闘を見せます。そして、G1イタリア共和国大統領賞では、好位置をキープし、最後の直線で競り勝ち、見事勝利を収めました。このレースを最後に、サデックスは競走馬としてのキャリアに幕を閉じ、種牡馬として新たな道を歩み始めました。

血統と将来

サデックスの血統は、世界的に活躍した名馬たちの系譜を受け継ぐ、まさにサラブレッドの王族と言えるでしょう。その遺伝子を受け継いだ産駒たちが、将来競馬界でどのような活躍をするのか、注目が集まっています。サデックス自身も、競走馬としてだけでなく、種牡馬としても競馬史に名を残す存在となる可能性を秘めていると言えるでしょう。彼の血を受け継ぐサラブレッドたちが、今後の競馬界を盛り上げてくれることに期待しましょう。

参考文献

netkeiba
スポーツナビ
JBISサーチ
Racing Post

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