サバーブ

サバーブとは

サバーブ（suburb）は、オーストラリアやニュージーランドで用いられる行政区画の単位です。日本の市区町村における「町」や「字」に相当すると理解できます。一般的には都市の郊外にある住宅地を指す言葉として使われますが、行政区画としてのサバーブは、都心部の業務地区や商業地区にも適用されることがあります。

オーストラリアでは、住所を記載する際に地方自治体の名称は使われず、「番地、街路名、サバーブ、州/準州」という形式が一般的です。

サバーブとローカリティ

サバーブは、都市部において使われる行政区画の単位であり、人口が希薄な地域では、同様の行政区画をローカリティ（locality）と呼びます。サバーブとローカリティは、合わせて「ガゼッテッド・ローカリティーズ（Gazetted Localities）」と呼ばれ、1996年以降、領域の確定などの整備が進められてきました。

行政区画としてのサバーブ

サバーブは、地方自治の単位となっている地方政府の領域を区分した行政区画の単位であり、それ自体は法的な自治体ではありません。つまり、サバーブ自体には行政権限がないということです。

大都市圏における「suburbs」

シドニーなどの大都市圏では、圏域を分割した呼称として「suburbs」が用いられることがあります。例えば、「イースタン・サバーブ」という呼び名は、シドニー東部の地域を指す慣用的な名称です。この場合の「suburbs」は複数形であり、「サバーブの集まり」という意味合いを持ちますが、日本語では「イースタン・サバーブ」のように単数形で表記されることがよくあります。これは英語の「Eastern Suburb」という誤った単数形が使われていることもあります。

まとめ

サバーブは、オーストラリアやニュージーランドにおいて、都市を細分化する行政区画であり、日本の町に相当するものです。都市の郊外だけでなく、都心部も含む幅広い地域で用いられます。また、大都市圏では、複数のサバーブをまとめて特定の地域を指す言葉として使われることもあります。

関連情報

オーストラリアの地方政府
en:Suburbs and localities (Australia))

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