サビハ・ギョクチェン国際空港

サビハ・ギョクチェン国際空港：イスタンブールの空の玄関口

イスタンブールのアジア側に位置するサビハ・ギョクチェン国際空港は、トルコを代表する空港の一つです。その名前は、トルコで初めて女性飛行士として歴史に名を刻んだサビハ・ギョクチェンに由来しています。彼女は初代大統領であるケマル・アタテュルクの養女でもありました。

イスタンブールには、ヨーロッパ側に位置するイスタンブール空港（現イスタンブール空港）がありますが、サビハ・ギョクチェン国際空港は規模こそイスタンブール空港よりも小さいものの、多くの国際線、国内線を有し、活気ある空港として知られています。特に、トルコの格安航空会社であるペガサス航空の本拠地となっており、同社の多くの便が発着しています。

就航都市：広範囲に渡るネットワーク

サビハ・ギョクチェン国際空港は、ヨーロッパ、アジア、アフリカなど、世界各地の都市と結ばれています。代表的な就航都市としては、ヨーロッパ主要都市であるロンドン、パリ、フランクフルト、アムステルダム、ブリュッセルなどが挙げられます。その他にも、中東地域（ドバイ、ドーハ、シャールジャ、テルアビブ）、アフリカ（カイロ）、そしてアジア（テヘラン）など、グローバルな路線網を展開しています。さらに、トルコ国内の主要都市であるアンカラ、イズミル、アンタルヤなどへの国内線も充実しており、トルコ国内の移動にも便利な空港です。

具体的には、以下の都市への路線があります。
ヨーロッパ：フランクフルト、ミュンヘン、パリ（ドゴール）、ウィーン、ブリュッセル、アムステルダム、ニュルンベルク、デュッセルドルフ、ベルリン（シェーネフェルト）、ハノーファー、ケルン（ボン）、ドルトムント、シュトゥットガルト、ロンドン（ルートン）、ロンドン（スタンステッド）、バーゼル・ミュールーズ、アイントホーフェン、チューリッヒ
中東：ドバイ、ドーハ、シャールジャ、テルアビブ
アフリカ：カイロ
アジア：テヘラン（エマーム・ホメイニー）
* トルコ国内：アンタルヤ、ボドルム、アンカラ、ディヤルバクル、ダラマン、エルズルム、その他多数

アクセス：イスタンブール中心部へのアクセスも容易に

以前は空港へのアクセスに課題がありましたが、2022年10月2日にサビハ・ギョクチェン空港駅が完成し、イスタンブール地下鉄M4号線が開通しました。これにより、イスタンブール中心部とのアクセスが大幅に向上し、空港の利便性が格段に向上しています。

未来への展望：更なる拡張

現在、滑走路の延伸工事が進められており、3,500メートルに拡張される予定です。この拡張により、より大型の航空機の離着陸が可能となり、空港の処理能力が向上し、さらに多くの路線が就航する可能性が高まっています。サビハ・ギョクチェン国際空港は、今後ますますイスタンブール、そしてトルコの空の玄関口として重要な役割を果たしていくことでしょう。

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