サボテン (ポルノグラフィティの曲)

シングル『サボテン』の概要

ポルノグラフィティの「サボテン」は、2000年12月6日にSME Recordsからリリースされた5作目のシングルです。この楽曲は、前作「サウダージ」から3ヶ月の期間を経て登場し、メンバーが作曲を手掛けた初のノンタイアップシングルでもあります。

「サボテン」は、インディーズ時代における代表的な楽曲の一つであり、そのCD化により多くのメンバーが作り上げてきた楽曲たちが世に出ることとなりました。作曲を担当したTamaは、リリースによって次作品への意欲が高まったと語り、「今までのポルノグラフィティ、さようなら」という気持ちも感じたと語っています。この作品は「等身大の1枚」とも表現されています。

ジャケットデザイン

楽曲のジャケットには、「雨の日に何かを告げるために小窓から覗く顔」というテーマが反映されており、雨に濡れた岡野昭仁氏の写真が使用されています。歌詞カードにも、メンバーの写真が同様のテーマを持つスタイルで散りばめられています。

商業的成功

リリースされたシングルは、前作に続いてオリコン週間シングルランキングで1位を獲得しました。これは「サウダージ」と同時にトップ10入りを果たし、初登場から9週連続でのトップ10入りという記録を樹立しています。

収録内容と楽曲解説

「サボテン」は、もともと1996年にインディーズで活動していた際に作られたもので、初期のタイトルは「小さな鉢のサボテン」でした。岡野はこの楽曲がインディーズ時代から大切にされており、「今までとこれからを繋ぐ曲」と表現しています。このシングルは「ミュージック・アワー」や「サウダージ」の大ヒット後にリリースされたこともあり、愛され続けたのです。

楽曲はアレンジにこだわり、時間をかけて改訂されてきました。1999年にリアレンジされた形でレコーディングも行われ、このバージョンはライブで披露されました。さらに「サボテン Sonority」というアレンジも制作され、全体としての表現を深めています。

Tamaはこの曲の制作時を振り返り、「歌としてしっかりした曲を作りたい」という思いがあったと述べています。脱退後にも自身のライブでこの楽曲の新たなアレンジを披露するなど、影響を与え続けています。

その他の収録曲

「ダイアリー 00/08/26」や「いつか会えたら」といった楽曲も収められており、前者は新藤が日記形式で心情を表現したもので、後者は新藤が初めて作詞・作曲の両方を担当した楽曲です。「サボテン」の続編となる「ダイアリー 08/06/09」も含まれており、ポルノグラフィティの楽曲の進化を感じられます。

まとめ

「サボテン」はポルノグラフィティにとって特別な意味を持つ楽曲であり、インディーズ時代から続くファンにとっても重要な一枚です。シンプルながら深みのある歌詞、そして商業的成功を収めたこの楽曲は、今後の彼らの活動にも大きな影響を与えることでしょう。

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