サボテンの花〜grown up〜

『サボテンの花〜grown up〜』は、シンガーソングライター財津和夫が2004年9月1日にリリースした3枚目のセルフカバーアルバムです。ビクターエンタテインメントからの発売で、過去の自身の楽曲を新たなアレンジで再構築した作品となっています。

財津和夫のセルフカバーアルバムとしては、『Z氏の悪い趣味』（1987年）、『CALL』（1992年）に続く作品で、前作から12年ぶりのリリースとなりました。今作では、初の試みとしてライブバージョンが3曲収録されている点が大きな特徴です。スタジオ録音とは異なる、ライブならではの臨場感と熱気が伝わる仕上がりとなっています。

収録曲は、財津和夫が作詞・作曲・編曲を手掛けた楽曲を中心に構成されています。チューリップ時代の代表曲である「娘が嫁ぐ朝」「生きるといふこと」「恋人への手紙」「サボテンの花」「バイバイもうさよならさ」「届かぬ夢」「心の旅」「青春の影」などが、新たなアレンジで生まれ変わっています。また、自身のソロシングル「Wake Up」や、RAG FAIRに提供した「君でなければ」、ペギー葉山に提供した「切手のないおくりもの」、沢田知可子に提供した「会いたい」など、提供曲のセルフカバーも収録されており、財津和夫の幅広い音楽性を堪能できます。さらに、自身のアルバムに収録されていた「恋と愛の間」も収録されています。

特に注目すべきは、ライブバージョンの3曲です。「サボテンの花」「青春の影」といったチューリップ時代の代表曲が、ライブならではの熱気と臨場感の中で演奏されています。スタジオバージョンとは異なる、ライブならではの魅力が詰まっており、ファンにとっては必聴と言えるでしょう。

収録曲は以下の通りです。

1. Wake Up（4:31）
- 1979年発表の自身のシングル曲。
2. 娘が嫁ぐ朝（4:17）
- 1976年発表のチューリップ時代の楽曲。
3. 君でなければ（4:42）
- 編曲：清水俊也。2004年にRAG FAIRへ提供した楽曲。
4. 生きるといふこと（3:43）
- 1975年発表のチューリップ時代の楽曲。
5. 恋人への手紙（4:16）
- 1977年発表のチューリップ時代の楽曲。
6. サボテンの花（5:01）
- 1975年発表のチューリップ時代の楽曲。
7. バイバイもうさよならさ（2:21）
- 1972年発表のチューリップ時代の楽曲。
8. 届かぬ夢（2:26）
- 編曲：清水俊也。1975年発表のチューリップ時代の楽曲。
9. 切手のないおくりもの（2:31）
- 1977年発表のペギー葉山への提供曲。
10. 会いたい（4:18）
- 作詞：沢ちひろ、編曲：清水俊也。1990年発表の沢田知可子への提供曲。
11. 心の旅（3:51）
- 1973年発表のチューリップ時代の楽曲。
12. 恋と愛の間（3:59）
- 1980年発表の自身のアルバム収録曲。
13. サボテンの花（ライブ・バージョン）（4:30）
- 1975年発表のチューリップ時代の楽曲のライブバージョン。
14. 青春の影（ライブ・バージョン）（4:15）
- 1974年発表のチューリップ時代の楽曲のライブバージョン。

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