サマー・ヒロイン

アルバム『SUMMER HEROINE』の魅力

河合奈保子の4枚目のオリジナル・アルバム『SUMMER HEROINE』は、1982年7月21日にリリースされました。このアルバムは、特に10代最後の夏を感じさせる楽曲が多く収められており、リスナーに夏の恋や出会い、別れの高揚感を伝えています。

アルバムのコンセプトは「ひと夏の出会いと別れ」であり、各曲がそのテーマに沿った内容になっています。収録されているシングル曲には「ラブレター」や「夏のヒロイン」があり、特に「ラブレター」はシングルとは異なる別バージョンとして収められています。この曲は愛のメッセージを直接伝える内容で、多くのファンに愛されてきました。

楽曲と制作について

本アルバムでは、大部分の楽曲を馬飼野康二が作曲しており、さらに尾関裕司や竹内まりやも関わっています。編曲は大村雅朗や若草恵、清水信之といった一流の音楽家が担当しており、そのため音楽の質も非常に高いものとなっています。特にM-3の「ラブレター」では、間奏が少し長めにアレンジされており、より深い感情を引き出す工夫がなされています。

ジャケットと再発情報

アルバムのジャケットには、ハワイで撮影された写真が使用されており、視覚的にも夏の雰囲気を感じさせます。また、2021年11月24日にはタワーレコード限定で新たにSACDハイブリッド盤がリリースされ、レコーディング・エンジニア内沼映二によるマスタリングが施されました。ボーナス・トラックとして「ラブレター」のシングル・バージョンが追加され、音楽ファンにとって魅力的な内容となっています。

収録曲の一覧

アルバムは、以下のように2つのサイドに分かれて収録されており、それぞれ異なった雰囲気を楽しむことができます。

• - SIDE A

1. I My Me Mine（3:09）
2. Non Stop Summer（3:09）
3. ラブレター（4:02）
4. アプローチ（3:29）
5. 帰れない（4:13）

• - SIDE B

1. 夏のヒロイン（3:59）
2. 夏はSEXY（2:55）
3. ペパーミント・サマー（3:43）
4. Please Please Please（4:11）
5. もうすぐSeptember（3:33）

CD盤では、SACDハイブリッド盤の特典としてシングル・バージョンの「ラブレター（3:12）」が追加収録されています。

このように『SUMMER HEROINE』は、聴く人全てに夏の思い出や青春の甘酸っぱさを思い起こさせる、奥深い作品となっています。多様なテーマの楽曲と高い音楽性が融合した本作は、河合奈保子の代表作の一つと言えるでしょう。

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