サミュエル・インコーム

サミュエル・インコーム：ガーナが生んだ才能あるサイドバックの軌跡

サミュエル・インコーム（Samuel Inkoom）は、1989年6月1日にガーナのセコンディ・タコラディで生まれた元プロサッカー選手です。主に右サイドバックとして活躍し、そのスピードと攻撃的なプレースタイルで知られていました。

クラブキャリア

インコームは、2006年に地元のセコンディ・ハサーカスFCでプロデビューを果たしました。2008年1月には、ガーナ国内の強豪アサンテ・コトコSCへ移籍し、その才能を開花させます。同年夏には、名門FCバルセロナからのオファーが報じられるなど、早くからその将来を嘱望されていました。

2009年4月、インコームはスイスの強豪FCバーゼルへ移籍。移籍金は70万ドル、契約期間は3年でした。同年7月21日のFCザンクト・ガレン戦でデビューを飾ると、すぐにレギュラーの座を掴み、リーグ優勝とカップ戦優勝の2冠達成に大きく貢献しました。2010年9月15日には、UEFAチャンピオンズリーグデビューも果たし、同年10月19日のASローマ戦では、待望のCL初ゴールを記録しました。

2011年1月には、ウクライナのFCドニプロへ完全移籍。その後は、フランスのSCバスティア、ギリシャのプラタニアスFCなど、様々な国のクラブを渡り歩きました。2014年9月には、アメリカのD.C. ユナイテッドへ移籍し、MLSでのプレーを経験。その後も、ポルトガルのボアヴィスタFC、トルコのアンタルヤスポル、ブルガリアのFCヴェレヤ・スタラ・ザゴラなどでプレーしました。

代表キャリア

インコームは、2008年11月20日のチュニジア戦でガーナ代表デビューを果たしました。その後、U-20ガーナ代表として、2009年のアフリカユース選手権やFIFA U-20ワールドカップに出場し、見事優勝を果たしました。U-20ワールドカップ決勝のブラジル戦では、PK戦の2人目のキッカーとしてPKを成功させ、チームの勝利に貢献しました。

2010 FIFAワールドカップでは、ガーナ代表に選出され、グループリーグでは出場機会がなかったものの、決勝トーナメント1回戦のアメリカ戦で先発に抜擢され、ガーナ初のベスト8進出に貢献しました。続くウルグアイ戦にも出場しましたが、チームはPK戦の末に敗れました。2011年2月9日のトーゴとの親善試合では、代表初得点を記録しました。

2014 FIFAワールドカップにも出場しています。

国際Aマッチ 44試合 1得点（2008年-2014年）

タイトル

クラブ

バーゼル
スーパーリーグ : 2009-10
スイス・カップ : 2009-10

代表
アフリカユース選手権 優勝 : 2009
FIFA U-20ワールドカップ 優勝 : 2009
アフリカネイションズカップ2010 準優勝
2010 FIFAワールドカップ ベスト8

サミュエル・インコームは、その才能と努力で、ガーナサッカー界に大きな足跡を残しました。彼の活躍は、多くの若手選手들에게とって、大きな刺激となっています。

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