ASローマ

アッソチアツィオーネ・スポルティーバ・ローマ（ASローマ）

概要

アッソチアツィオーネ・スポルティーバ・ローマ（略称：ASローマ）は、イタリアの首都ローマを本拠地とするサッカークラブで、1927年に設立されました。このクラブは、設立以来、イタリアのトップディビジョンのセリエAに多くのシーズンを参加しており、セリエAを3回、コッパ・イタリアを9回制覇しています。また、国際大会においても1960-61シーズンのインターシティーズ・フェアーズカップで優勝し、1983-84年のヨーロピアンカップと1990-91年のUEFAカップでは決勝に進出しましたが、惜しくも準優勝となりました。特に2021-22シーズンのUEFAヨーロッパカンファレンスリーグでは、クラブ初の優勝を果たしました。

歴史的背景と成績

設立当初、ASローマは、ローマを本拠にしていた強豪クラブの合併により生まれました。その目的は、北イタリアの強豪クラブに対抗するための首都の代表クラブを創出することでした。1927年の設立以降、下位リーグへの降格は1951-52シーズンを除いて存在せず、常にトップリーグで戦い続けるクラブですが、1980年代から1990年代にかけての低迷がありました。

1999年にはファビオ・カペッロが監督に就任し、その年からクラブは再度栄光を取り戻します。特に2000-01シーズンには、アタッカーのフランチェスコ・トッティの存在と共に18年ぶりのセリエAタイトルを獲得し、クラブの歴史をまた一つの高みに引き上げました。2000年代前半にはムラがあるものの、次々と名選手を獲得し、競争力を高めていきました。

サポーターとライバル

ASローマには熱狂的なファンが多く存在し、彼らはロマニスタと呼ばれています。クラブのエンブレムには、ローマ建国神話に登場するオオカミのモチーフが用いられています。特に同じローマ市を本拠地とするSSラツィオとの対戦は「デルビー・デッラ・カピターレ」として知られ、非常に熱い戦いがあります。これらの試合は両クラブのファンにとって特別な意味を持ち、時には激しい衝突が報告されることもあります。

近年の動向

2010年代になると、経営環境が変わり、アメリカの投資家による買収が行われました。トーマス・R・ディベネデットがオーナーに就任し、大規模な補強を行いましたが、チームは初年度から安定感を欠く結果となります。それでも、徐々に若手選手の台頭や新しい戦術が導入され、一時期は強力なチームを築くことに成功しました。

2021年にはジョゼ・モウリーニョが監督として就任し、期待が高まります。モウリーニョ体制での初年度にはUEFAヨーロッパカンファレンスリーグを制覇し、クラブの歴史に新たな章を築きました。ASローマは、今後のシーズンに向けて、さらなる栄光を目指し続けています。

まとめ

アッソチアツィオーネ・スポルティーバ・ローマは歴史あるクラブで、国内外で多くの成功を収めています。情熱に満ちたサポーターと、クラブの伝統は、これからもイタリアサッカー界で重要な役割を果たしていくでしょう。

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