サム・ダイソン

サミュエル・アイザック・ダイソン

サミュエル・アイザック・ダイソン（Samuel Isaac Dyson）は、1988年5月7日生まれ、フロリダ州タンパ出身のプロ野球選手です。彼は右投右打の投手であり、現在はフリーエージェントとして活躍の場を求めています。アイザックの愛称は、赤髪に由来し、スペイン語で赤を意味する「ロホ（Rojo）」です。

経歴

プロ入り前

ダイソンは2006年のMLBドラフトでワシントン・ナショナルズから19巡目（571位）で指名を受けますが、サウスカロライナ大学へ進学する道を選びました。さらに2009年にはオークランド・アスレチックスから10巡目（303位）で再び指名されますが、契約には至りませんでした。

ブルージェイズ時代

2010年、トロント・ブルージェイズから4巡目（126位）で指名されたダイソンは、8月16日に契約を結びました。しかし、その年は右肩の手術の影響で登板がありませんでした。2011年にはトミー・ジョン手術を受け、シーズンを全休。その後2012年、A+級ダニーデン・ブルージェイズでプロデビューし、5月にはAA級ニューハンプシャー・フィッシャーキャッツへ昇格します。7月5日にはメジャーデビューを果たしましたが、結果は芳しくなく、その年の登板は2試合にとどまりました。

マーリンズ時代

2013年、ダイソンはマイアミ・マーリンズに移籍。シーズンではAAA級ニューオーリンズ・ゼファーズで好成績を収め、メジャーでも数試合に登板しましたが、成績は平凡でした。2014年に昇格すると、初勝利を挙げたものの、その後も怪我に苦しむことになります。2015年には44試合に登板し、防御率3.68を記録し、リリーフ陣の中核として活躍しました。

レンジャーズ時代

2015年、テキサス・レンジャーズへトレード移籍。ここでも好成績を繰り出し、防御率1.15を記録するなど、リーグでも注目される存在となります。しかし、2016年には暴力行為による罰金処分を受けるなど、波乱の年もありました。シーズンを通じては73試合に登板し、38セーブを記録するなど、大きく貢献しました。

ジャイアンツ時代

2017年にはサンフランシスコ・ジャイアンツにトレードされ、特に7月には調子を取り戻し、シーズン合計で14セーブを挙げました。ただし終盤には調子を崩し、安定感に欠ける成績となりました。通算で55試合登板し、防御率6.09となったことが影響します。

ツインズ時代

2019年にミネソタ・ツインズに移籍し、その後フリーエージェントの道へと進むことになります。

投球スタイル

ダイソンのピッチングには、最速99.8mph（約161km/h）のシンカーやフォーシームといった速球が主軸を成し、また決め球にはチェンジアップを用います。その他、スラーブやスライダーも使い分け、特にゴロを打たせるピッチングスタイルが特徴です。

詳細情報

• - 年度別投手成績（2019年度シーズン終了時）
• - 背番号：35（2012年）、36（2013年 - 2015年7月）、47（2015年7月 - 2017年6月）、49（2017年6月 - 2019年）
• - 代表歴：2017のワールド・ベースボール・クラシック アメリカ合衆国代表

サミュエル・ダイソンはメジャーリーグでは多くのチームで活躍し、さまざまな経験を通じて成長してきました。彼の投球スタイルと選手としてのキャリアは今後も多くのファンに支持されることでしょう。

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