サム・デッカー

サミュエル・トーマス・デッカー（Samuel Thomas Dekker, 1994年5月8日生まれ）は、アメリカ合衆国ウィスコンシン州シボイガン出身のバスケットボール選手です。ポジションはパワーフォワード、またはスモールフォワードとして活躍しています。

輝かしい高校・大学時代

ウィスコンシン州の高校時代から、デッカーは際立った才能を発揮していました。同州のMr.バスケットボールに選出されるなど、その名は広く知られていました。進学したウィスコンシン大学でも、彼は中心選手としてチームを牽引し、目覚ましい活躍を見せます。特に3年生時には、NCAAトーナメントでチームを決勝まで導く原動力となり、一躍注目を集めました。

NBAへの挑戦と挫折

大学での成功を背景に、デッカーは2015年のNBAドラフトにアーリーエントリーを表明します。そして、全体18位という高い評価でヒューストン・ロケッツから指名を受け、NBAプレーヤーとしてのキャリアをスタートさせました。しかし、ルーキーシーズンは開幕早々に腰の手術を余儀なくされ、戦線離脱。わずか3試合の出場に終わるという、不本意な結果となりました。

苦難を乗り越えて

2016-17シーズン、デッカーはベンチプレーヤーとしてチームに貢献。2017年1月21日のメンフィス・グリズリーズ戦では、自己最高の30得点を記録し、そのポテンシャルの高さを改めて示しました。しかし、2017年6月28日、クリス・ポールとの大型トレードでロサンゼルス・クリッパーズへ移籍。その後も、2018年8月7日にクリーブランド・キャバリアーズへトレード、同年12月7日には3チーム間のトレードによりワシントン・ウィザーズへと、短い期間で所属チームを転々とすることになります。

海外リーグでの挑戦

NBAでの安定した出場機会を得られなかったデッカーは、新天地を求めて海外リーグに挑戦します。2019-2020シーズンはユーロカップとVTBユナイテッドリーグに所属するロコモティフ・クバンでプレー。2020-2021シーズンはバスケットボール・チャンピオンズリーグとBSLに所属するトルコ・テレコムでプレーしました。

NBAへのカムバック、そして

海外での経験を経て、デッカーは再びNBAの舞台を目指します。2021年8月10日、トロント・ラプターズと1年契約を結び、見事NBAへのカムバックを果たしました。しかし、2021年11月6日にラプターズから解雇され、再び岐路に立たされています。

サミュエル・トーマス・デッカーのキャリアは、決して順風満帆とは言えません。しかし、彼は常に向上心を持ち、困難に立ち向かってきました。彼の今後の活躍に期待が集まります。

もう一度検索