サム・モスティン

サマンサ・ジョイ・モスティン：オーストラリア総督

サマンサ・ジョイ・モスティン（Samantha Joy Mostyn、1965年9月13日 - ）は、オーストラリアの実業家であり、2024年7月1日から第28代オーストラリア総督を務めています。

経歴

キャンベラで4人兄弟の長女として生まれたモスティンは、幼少期から障害者支援に携わるなど、社会貢献への意識が高い環境で育ちました。父親はオーストラリア陸軍の大佐で、ベトナム戦争に従軍した経験を持ちます。アデレードで幼少期を過ごし、オーストラリアンフットボールの観戦を日課としていました。ナラブンダ専門学校を卒業後、オーストラリア国立大学で法律の学位を取得。在学中は、キャンベラ地裁長官の下で法学の研究を行いました。

大学卒業後は、地球温暖化、男女同権、持続可能性などの問題に取り組みました。ニューサウスウェールズ州の裁判所での勤務や、弁護士としての活動を経て、1992年にはオーストラリア政府の上級政策顧問として、運輸通信大臣への政策提言を行いました。その後、通信会社オプタスに入社し、企業開発担当責任者として活躍しました。

2005年、モスティンはオーストラリアフットボール委員会初の女性委員に推薦され、2016年までコミッショナーを務め、女性大会の推進に尽力しました。また、シティバンク銀行オーストラリア支部の取締役員も務めました。

2020年には、非営利団体である気象評議会の責任者となり、気候変動に関する著述活動も行っています。

2024年4月3日、アンソニー・アルバニージー首相は、チャールズ3世がモスティンを次期総督に任命することを承認したと発表しました。しかし、オーストラリア法律協会は、モスティンが共和制移行を支持していることから、この任命に反対を表明しました。同年7月1日、モスティンはオーストラリア連邦総督に就任しました。

モスティンは、実業界での豊富な経験と、社会問題への積極的な関与を通じて、オーストラリア社会に貢献してきた人物です。総督としての今後の活躍が期待されています。

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