サヨナラは八月のララバイ

「サヨナラは八月のララバイ」概要

吉川晃司のシングル「サヨナラは八月のララバイ」は、1984年6月1日にSMSレコードからリリースされた作品で、彼の2枚目のシングルにあたります。この曲は、彼の初めてのシングル「モニカ」に続くものであり、当時の音楽シーンにおいても注目を集めました。

特徴とエピソード

リリース当初、初回プレス盤には特製のピンナップが付属しており、ファンにとっては貴重なアイテムとなったことでしょう。楽曲自体は、ポップなメロディーに加えて、重要なアクセントとして曲中にガラスの割れる音がスクラッチ音として挿入されています。このユニークな音使いが、リスナーに強い印象を与えています。

吉川は音楽番組『ザ・ベストテン』でこの曲を歌う際、サビのフレーズが「はちがつの〜」ではなく「かちがつの〜」と聞こえるという視聴者からの投稿に対し、「その方がロックっぽく聞こえるので、そのように歌っています」とのコメントを寄せています。このエピソードからも、彼のクリエイティブなアプローチが伺い知れます。

カップリング曲と音源の入手困難

カップリング曲として収録された「フライデーナイトレビュー」は、彼のファーストアルバム『パラシュートが落ちた夏』に収録されている音源とは異なる特別なバージョンで、オリジナルでの音源入手は非常に困難です。1988年には8センチCDシングルとして再発売されましたが、その後ベスト盤などには一切収録されず、貴重な音源としてファンの間で語り継がれています。実際、同年に発売されたSMSレコード時代のベスト盤『beat goes on』には収録される予定だったものの、案の定収録は見送られました。

主な記録と商業的成功

「サヨナラは八月のララバイ」はオリコンチャートにおいて週間6位にランクインすると共に、売上枚数も22.3万枚に達しました。これは吉川晃司のキャリアにおける重要なステップとなったことでしょう。

リリース履歴と収録アルバム

この楽曲は、以下のアルバムに収録されています。

• - LA VIE EN ROSE (1984年)
• - MAIN DISH (1985年、12インチ・シングル、リミックスバージョン)
• - beat goes on (1988年)
• - GOLDEN YEARS VOL.II (1993年、ライブバージョン)
• - BEST BEST BEST 1984-1988 (2005年)
• - Disco K2 (2007年、リミックスバージョン)

カップリング曲「フライデーナイトレビュー」は、アルバムには未収録のため、特にファンにとっては聞く機会が少なくなっています。

このように「サヨナラは八月のララバイ」は、吉川晃司の音楽キャリアにおける名作の一つであり、特有の音響やエピソードによって、今なお多くのファンに愛され続けています。

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