サラ金カード

サラ金カードについて

概要

サラ金カード（サラきんカード）は、消費者金融が発行するキャッシング用のカードを指します。このカードは、主にサラリーマンをターゲットにしていますが、実際にはサラリーマン以外の人々も利用することが可能です。また、一部の金融機関では、女性専用のキャッシングサービスも提供しています。このカードの大きなメリットは、担保や保証人を必要としない点です。かつては、有担保型の借入も存在しましたが、現在は主に無担保のキャッシングが主流となっています。利用目的は自由ですが、事業資金としての用途は認められていません。そのため、事業を営む個人事業主向けの別プランが用意されていることもあります。

歴史

1970年代、銀行のCD設置が進んだことを受けて、消費者金融が次々とキャッシュカードの発行をスタートしました。特に1980年代には、この流れがさらに加速し、マルイトをはじめとする金融機関が新たなサービスを提供しました。1990年代には、自動契約機やATMの開発により、無人店舗の展開も進み、利用者の利便性が劇的に向上しました。

当時、アコムが1979年に24時間対応のATMを設置したことから、キャッシングを利用する上でのハードルが大きく取り除かれました。また、時代が進むにつれて、サラ金と信販会社の間でのカード利用提携も活発になり、銀行やコンビニでの利用が可能になりました。しかし、2010年の貸金業法改正により、提携が解消されるケースが増え、ATM利用手数料が発生するようになったため、利用者には留意が必要でした。

現在では、発行元以外の様々なATMでも利用できるようになり、利用者はキャッシュカードの感覚で手軽に資金を引き出すことができる点が大きな魅力となっています。ただし、返済能力を超えた借入のリスクがあることも認識しておく必要があります。

利用方法

サラ金カードの利用は、所定の限度額の範囲内で自由に借り入れを行うことができます。多くの場合、返済方法はリボルビング払いと1回払いに分かれており、完済まで定期的に返済が求められます。また、資金に余裕があれば前倒しで返済を行うことも可能です。この柔軟性もサラ金カードの魅力の一つです。

ショッピング機能

一部のサラ金ではショッピング機能を持つカードも発行されています。ただし、基本的にはキャッシングが中心となっており、クレジットカードとしての機能は限られています。特に、ETCカードの発行が行われていないケースが多く、従来のクレジットカードとは性質が異なっています。このカードは、一定の収入があれば金融事故歴がある人でも利用しやすい点が特徴です。

主なサービス

サラ金が提供する主なキャッシングサービスには、アイフルのキャッシングローン、アコムのカードローン、SMBCコンシューマーファイナンスのフリーキャッシングなどがあります。また、一部のカードにはショッピング機能が付帯しています。

特典

かつては、サラ金カードにはレストランやホテルでの割引サービスが付けられていたこともありましたが、現在ではそのような特典は少なくなっています。ショッピング機能を持つカードでも、クレジットカードとしての旅行保険やポイントサービスは提供されていないことが多いため、利用者はその点を考慮する必要があります。

まとめ

サラ金カードは、消費者金融が提供する多機能な金融ツールです。利便性や利用の自由度が高い反面、管理を怠ると返済能力を超える借入の危険性もはらんでいます。適切な利用が求められます。

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