サルカンニエミ

フィンランドのタンペレ市にあるサルカンニエミは、サルカンニエミ・アドベンチャーパークあるいはサルカンニエミ遊園地など複数の名称で呼ばれる広大なレジャー施設です。タンペレ市のナシヤルヴィ湖に突き出した半島部に位置し、Laiturikatu 1に所在しています。この施設は、遊園地エリアを中心に、水族館、地上168メートルの展望タワー、絵本の世界を再現した動物エリア、そしてプラネタリウムなど、多岐にわたるアトラクションで構成されており、タンペレ観光の主要な目的地の一つとなっています。

主要な施設とアトラクション：

遊園地: 運営会社であるTampereen Särkänniemi Oyによって整備されたこのエリアには、スリル満点のジェットコースター「Tornado」や「Hype」の他、「MotoGee」、「Take Off」、「X」といった多様な乗り物が設置されています。人気ゲームをテーマにした「アングリーバードランド」（2012年開設）や最新アトラクション「BOOM」（2019年開設）なども含まれます。
プラネタリウム: 139席を備えたプラネタリウムでは、日本語の解説はありませんが、フィンランド語、英語、スウェーデン語、ロシア語での番組を楽しむことができ、宇宙の神秘に触れる体験ができます。
ナシンネウラ展望タワー: 高さ168メートルのランドマーク的存在です。地上124メートル地点には、約45分かけて一周する回転レストラン「レストラン ナシンネウラ」があり、食事をしながらタンペレ市街やナシヤルヴィ湖の息をのむような景色を360度楽しめます。
水族館: サルカンニエミ水族館では、様々な水生生物を観察できます。特に、迫力満点のピラニアの餌やりショーは見どころの一つとして人気があります。
スーパーパーク: かつてのイルカ館を改修して作られた屋内の遊び場です。ここでは、スケートボード施設やトランポリンなど、体を動かせる多様なアクティビティが用意されており、天候に関わらず楽しめます。
Koiramäki（犬の丘）: フィンランドの著名な絵本作家マウリ・クンナスの作品世界に基づいて作られた動物エリアです。絵本に登場するような雰囲気の中で、ブタ、ウシ、ロバ、アルパカ、ヤギなどの家畜と触れ合うことができます。

施設開設の歴史：

サルカンニエミの歴史は、1966年の運営会社設立に始まります。施設の拡充は段階的に行われ、1969年4月25日にプラネタリウムと水族館が開設されました。続いて1971年にはナシンネウラ展望タワーが完成し、タンペレのシンボルの一つとなりました。遊園地エリア全体が開園したのは1975年で、その後も1974年にトロイカ、1981年にKantti X Kantti、2001年にTornado、2017年にHype、2019年にBOOMといった新しいアトラクションが加わりました。テーマエリアとしては、2012年にアングリーバードランド、2013年にKoiramäki、2016年にスーパーパークがそれぞれ開設され、施設の魅力が拡大されてきました。

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