サルダル・アズムン

サルダル・アズムン：イランを代表するストライカー

サルダル・アズムン（Sardar Azmoun）は、1995年1月1日生まれ、イラン・ゴレスターン州出身のプロサッカー選手です。現在はアル・アハリ・ドバイに所属し、フォワードとして活躍しています。イラン代表としても長年活躍しており、その得点能力の高さから「イランのメッシ」と称されることもあります。

プロフィール

本名: サルダル・アズムン（Sardar Azmoun）
出身地: イラン・ゴレスターン州ゴンバデ・カーヴース
生年月日: 1995年1月1日
ポジション: フォワード
所属クラブ: アル・アハリ・ドバイ
代表: イラン代表

幼少期とキャリアの始まり

アズムンは9歳の時にサッカーを始め、並行してバレーボールもプレーしていました。父親がバレーボールのイラン代表選手だった影響もあり、U-15イラン代表に選出されるほどの才能を発揮しました。しかし、サッカーへの情熱が勝り、15歳でセパハンFCのユースチームに加入してからはサッカーに専念。当初はウイングやトップ下で起用され、そのプレースタイルから「イランのメッシ」と呼ばれることもありましたが、本人はズラタン・イブラヒモビッチのような選手を目指していると語っています。

ロシアでの活躍

2013年、アズムンはロシア・プレミアリーグのルビン・カザンに移籍。国外でプレーする最も若いイラン人選手、そしてロシアリーグ初のイラン人選手となりました。その後、FCロストフへのレンタル移籍を経て、再びルビン・カザンに復帰。2019年にはFCゼニト・サンクトペテルブルクへ完全移籍し、4度のリーグ優勝を経験するなど、中心選手として活躍しました。2019-20シーズンにはリーグ得点王にも輝いています。

レバークーゼン、ローマでの挑戦

2022年、アズムンはドイツ・ブンデスリーガのバイエル・レバークーゼンに移籍。しかし、出場機会は限られ、2023年にはASローマへ買取オプション付きのローン移籍。レッチェ戦ではアディショナルタイムに同点ゴールを挙げるなど、存在感を示しました。

UAEリーグへの移籍

2024年、アズムンはUAEのアル・アハリ・ドバイへ移籍。新天地で才能を発揮し、リーグ戦開幕から5試合で5得点1アシストと、得点ランキング首位に躍り出ています。

イラン代表としての貢献

アズムンはイラン代表として、2014年のデビュー以来、75試合に出場し49得点を記録（2024年現在）。これは、イラン代表の歴代2位の記録です。2018年と2022年のFIFAワールドカップにも出場。2019年のアジアカップでは4得点を挙げ、チームの中心選手として活躍しました。2024年のアジアカップ準々決勝の日本戦では、同点ゴールをアシストするなど、その実力を改めて証明しました。

社会貢献

アズムンは、ピッチ外でも積極的に社会貢献活動を行っています。2022年には、イラン政府による女性弾圧に対し、自身のSNSで抗議の声を上げました。代表からの追放も覚悟の上での行動は、多くの人々に感銘を与えました。

サルダル・アズムンは、その優れたサッカーの才能と、社会に対する強い意志を持った、イランを代表する英雄です。今後の活躍にも期待が高まります。

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