サルッツォ

サルッツォ：歴史と文化が息づくイタリアのコムーネ

サルッツォは、イタリア共和国ピエモンテ州クーネオ県に位置するコムーネで、人口は約1万7000人です。2019年1月1日には、隣接するカステッラールを編入し、その領域を広げました。

地理

サルッツォは、コーツィエ・アルプスの山、モンヴィーゾの谷に位置しています。周辺をカルデ、ラニャスコ、マンタ、モレッタ、パーニョ、レヴェッロ、スカルナフィージ、トッレ・サン・ジョルジョといったコムーネに囲まれています。この地域は、イタリアの地震リスク階級では3に分類されています。

歴史

サルッツォの歴史は、1142年にデル・ヴァスト家のボニファーチョ・ディ・サヴォーナの息子、マンフレードによってサルッツォ侯国が創始されたことに始まります。サルッツォ侯国は、1548年にフランスによる侵略を受け、独立を失いました。その後、1601年のリヨン条約まで、サルッツォの領地はフランスとサヴォイア公国の間で領土紛争の的となり、最終的にはカルロ・エマヌエーレ1世が領主となりました。

サルッツォは、シルヴィオ・ペッリーコやジャンバッティスタ・ボドーニといった著名な人物を輩出しています。

行政

サルッツォには、ブロンダ、カステッラール、チェルヴィニャスコ、コロンバーロ・デイ・ロッシ、パラコッロ、パスケレ、ルアータ・エアンディ、ルアータ・レ、サン・ラザロ、ステッラ、トッラッツァ、ヴィア・デイ・ロマーニ、ヴィア・デッラ・クローチェといった分離集落（フラツィオーネ）があります。

名所・旧跡

サルッツォには、数多くの名所・旧跡が点在しています。

サルッツォ大聖堂: 1491年から1501年にかけて建設された大聖堂。尖った正面の門と内部の三つの身廊が特徴です。祭壇には16世紀のテラコッタ製の像と1511年のマエストロの三幅対祭壇画があります。
サン・ジョヴァンニ教会: ゴシック様式の美しい正面と二連窓の鐘楼を持つ教会。1330年に建設が開始されました。内部は交差ヴォールトにつながる柱が特徴で、後陣は1504年に暗緑色の石で造られました。
カーザ・カヴァッサ: 16世紀に建てられたカーザ・カヴァッサは、現在は市立博物館として公開されており、シルヴィオ・ペッリーコの絵画や家具などの遺品が展示されています。
トッレ・チヴィカ: 1460年に建てられた塔。

サルッツォは、その豊かな歴史と文化遺産により、訪れる人々を魅了し続けています。このコムーネを訪れ、その魅力を肌で感じてみてください。

関連項目

サルッツォ侯国

外部リンク

サルッツォ市公式サイト

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