サルマ・ハエックとは？意味をやさしく解説

サルマ・ハエック・ピノー

サルマ・ハエック・ピノー（Salma Hayek Pinault）は、1966年 9月2日に生まれたメキシコ出身の女優であり、アメリカで活躍する国際的なスターです。元々の本名はサルマ・ハエック・ヒメネス（Salma Hayek Jiménez）で、彼女の多様なアイデンティティは彼女のキャリアにも色濃く反映されています。

来歴

サルマは1988年にメキシコのテレビドラマ、テレノベラにて女優デビューを果たしました。翌年、シリーズ『テレサ』で主役を演じ、その演技力が注目を集めました。しかし、彼女のハリウッドへの旅は簡単なものではありませんでした。24歳の時、英語が話せない状態でロサンゼルスに渡り、演技の勉強をする一方で、ラテン系の女優としての役を得るために多くの困難に直面しました。彼女はロバート・ロドリゲス監督との出会いをきっかけに、『デスペラード』のヒロイン役で一躍名が知られるようになりました。

この作品を通して、彼女は不法移民としての苦労を抱えつつも、次々とチャンスをつかむことに成功しました。また、ロドリゲス監督の作品にはほとんど常連として出演しており、確固たる信頼関係を築いています。

2002年には伝説的な画家フリーダ・カーロを描いた映画『フリーダ』で主演を務め、アカデミー賞主演女優賞のノミネートを受けるなど、その演技力が評価されました。さらに、2005年にはカンヌ国際映画祭の審査員を経験し、国際的な影響力を持つ人物となりました。

最近では、彼女自身の制作会社「Ventanarosa」を立ち上げ、映画のプロデュースにも力を入れています。また、人気テレビドラマ『アグリー・ベティ』では製作総指揮も務め、作品づくりにも関与しています。2015年にはスパイクテレビ主催のガイズ・チョイス・アワードで「デケイド・オブ・ホットネス」を受賞し、その魅力は衰えることがありません。

私生活

サルマはメキシコのベラクルス州コアツァコアルコスで生まれ、スペイン系、レバノン系、アッシリア系のバックグラウンドを持っています。彼女の父は石油会社の役員、母は元オペラ歌手であったため、幼少期から芸術への関心が高く、演技を学ぶために大学では国際関係と演劇を専攻しました。アメリカ市民権を取得し、英語、スペイン語の他にポルトガル語やアラビア語も話すことができる多才な彼女は、女優のペネロペ・クルスと親しい友人関係にあります。

個人的な交際歴も多彩で、俳優のエドワード・アタートンやエドワード・ノートンなどと噂になったこともあります。2007年にフランスのファッション企業CEO、フランソワ・アンリ・ピノーと婚約後、同年の9月に長女ヴァレンティナを出産しましたが、一旦婚約破棄を発表しました。その後、2009年に改めてピノーと結婚します。

その他の活動

サルマはハーヴェイ・ワインスタインによるセクシャルハラスメント事件の被害者としても知られています。彼女自身がその体験に関する詳細な記事をニューヨーク・タイムスに寄稿し、業界内外から広く注目されました。また、彼女が制作に関与した映画『フリーダ』でもワインスタインの被害を受けています。

また、プリンスが2009年にリリースしたアルバムには、彼女の娘にちなんだ楽曲「Valentina」が収録されています。サルマは2005年にプリンスの楽曲「Te Amo Corazón」のミュージックビデオを監督し、彼との親しい関係があったことでも知られています。

フィルモグラフィ

サルマ・ハエックは多くの映画やテレビシリーズに出演しており、そのフィルモグラフィは幅広いジャンルにわたります。彼女の才能と多才さは今後も注目され続けることでしょう。

[出典]
外部リンク:

もう一度検索