サレジオ工業高等専門学校

サレジオ工業高等専門学校

概要

サレジオ工業高等専門学校は東京都町田市にあり、4つの学科（デザイン学科、電気工学科、機械電子工学科、情報工学科）を有する高等専門学校です。特にデザイン学科は全国で唯一の存在であり、サレジオ会の精神を受け継ぎながら技術系の教育を行っています。歴史と伝統を大切にし、多くの著名な卒業生を輩出しています。
さらに、国内外のソーラーカーレースやロボットコンテストなどに参加しており、特に2007年にはロボコン大賞や特別賞を受賞しました。また、2016年春アニメ『キズナイーバー』の舞台にもなり、学校名がエンドクレジットに記載されています。
5年間の一貫したカリキュラムを通じて、学生は「人間性」「専門性」「国際性」を兼ね備えたデザイナーやエンジニアとして成長することを目指します。卒業生の進路は、大学3年次編入や就職が主な選択肢となっており、これらの実績はほぼ100%に達します。大学編入希望者の約半数は国公立大学に進学し、推薦枠を利用する場合も多くなっています。

学生生活

1学年あたり180名に対し、毎年700～800件の求人が寄せられ、就職活動も活発です。国内から多くの生徒が集まるため、校内には男子寮があり、校外には男子寮と女子寮が設けられています。ただし、男子寮は週末帰省方式を採用しています。教育理念として、「アシステンツァ教育」が強調されており、教員が学生に寄り添い支援する体制が整っています。
授業は90分の単位で行われ、高等教育機関としての要件を満たしています。また、大学コンソーシアム八王子にも参画しており、地域の大学との連携を深めています。1～2年生は制服を着用する必要があり、3年生からは私服登校が認められています。男女共学の中で工学系は男子が多く、デザイン学科は女子が多いのが特徴です。

学科と沿革

2025年からは情報工学科のみの募集になり、デジタル人材の育成に特化する予定です。サレジオ工業高等専門学校は、1934年にカトリック修道会のサレジオ会によって設立され、その後幾度かの改名と学科の増設を経て、現在の形に至りました。特に、印刷科は日本で初めてラテン語辞書の印刷を行った伝統があり、多くの技術者やアーティストを育ててきました。

教育理念

本校の教育理念は、カトリックの教えに基づく「神は愛なり」、専門技術の発展を目指す「技術は人なり」、そして理論と実践の融合を重視する「真理は道なり」という3つの柱で成り立っています。この理念の下、学生の人格形成と専門技術の習得を両立させた教育を実施し、未来のクリエイターやエンジニアを育成しています。
主な出身者には著名なアーティストやデザイナーが多数おり、教育機関としての実績を証明しています。サレジオ工業高等専門学校は、今後も技術者やデザイナーの育成に向けて、教育の質を高めていくことでしょう。

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