サンクス・ホクリア

株式会社サンクス・ホクリア（英: Sunkus Hokuria Co., Ltd.）は、主に石川県と福井県において、コンビニエンスストア「サンクス」の店舗展開および運営指導を担っていた企業です。石川県白山市に本社を置き、かつては株式会社サークルKサンクスのエリアフランチャイズ本部、後に連結子会社として活動しましたが、最終的に親会社に吸収合併され解散しました。

この会社の設立母体は、享保年間創業の老舗酒造会社である株式会社小堀酒造店です。石川県白山市（設立当時は石川郡鶴来町）に所在する小堀酒造店が、株式会社サンクスアンドアソシエイツ（後のサークルKサンクス）とのエリアフランチャイズ契約締結を目指し、1994年11月28日に自社の関連会社として「サンクス石川株式会社」を設立したことから始まります。設立後の1995年1月24日には、サンクスアンドアソシエイツとの間で正式なエリアフランチャイズ契約を締結しました。そして、同年6月1日には、石川県石川郡野々市町（現在の野々市市）に第一号店となる「若松店」を開店し、サンクス店舗の運営を開始しました。

事業地域を福井県へと広げるにあたり、2000年5月には福井事務所を開設しました。その翌月、2000年6月には商号を「株式会社サンクス・ホクリア」へと変更します。「ホクリア」という社名には、北陸地方を意味する意図が込められていました。この社名が対外的に用いられる際、「・」の代わりに●の中に☆マークを入れた特殊な記号が使われることもありました。福井県における第一号店は、商号変更後の2001年6月にオープンした「福井県庁前店」（福井県福井市）でした。

設立当初は小堀グループの関連会社であったサンクス・ホクリアですが、2010年3月1日をもって小堀グループとのエリアフランチャイズ契約が終了し、その資本関係は変化します。株式会社サークルKサンクスは、小堀グループが保有していたサンクス・ホクリアの残株式81%を取得し、同社を100%出資の完全子会社としました。この株式取得は、サンクス・ホクリアの株式が他の競合他社に売却されるのを防ぐとともに、コンビニエンスストア業界での競争激化に対応するため、サークルKサンクス傘下で資金力や店舗支援体制を強化する目的がありました。

サークルKサンクスの完全子会社となってからも、サンクス・ホクリアは北陸地方での店舗展開を続けました。会社が吸収合併される直前の2014年5月末時点では、石川県および福井県に合計109店舗のサンクスを運営していました。

単独法人としてのサンクス・ホクリアの活動は、親会社による再編の中で終焉を迎えます。2014年6月1日、株式会社サンクス・ホクリアは、親会社である株式会社サークルKサンクスに吸収合併され、法人としての存在を終え、解散しました。

サンクス・ホクリアの主な沿革は以下の通りです。

1994年11月28日 - サンクス石川株式会社設立
1995年1月24日 - 株式会社サンクスアンドアソシエイツとエリアフランチャイズ契約締結
1995年6月1日 - 石川県に1号店「若松店」を開店
2000年5月 - 福井事務所を開設
2000年6月 - 「株式会社サンクス・ホクリア」に商号を変更
2001年6月 - 福井県に1号店「福井県庁前店」を開店
2010年3月1日 - 小堀グループから離脱、株式会社サークルKサンクスの完全子会社となる
2014年6月1日 - 株式会社サークルKサンクスに吸収合併され解散

かつてサンクス・ホクリアが事業を運営していた拠点としては、本社（石川県白山市）と福井事務所（福井県福井市）がありました。サークルKサンクスへの吸収合併後、これらの拠点はそれぞれ同社の「北陸事務所」「福井事務所」として引き継がれました。

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