サンタンデール銀行

サンタンデール銀行について

サンタンデール銀行（Banco Santander S.A.）は、スペイン・マドリードに本社を置く商業銀行グループです。これは同国で最大の銀行グループであり、ラテンアメリカを中心に広範な国際展開を行っています。アメリカ合衆国北東部やポーランドなどにも店舗を構える多国籍企業でもあり、主要な証券取引所に上場しています。具体的には、マドリード証券取引所やニューヨーク証券取引所、ロンドン証券取引所、メキシコの証券取引所、ワルシャワ証券取引所に上場しています（BMAD: SAN、NYSE: SAN、LSE: SAN、WSE: SAN）。

沿革

サンタンデール銀行の歴史は、1857年に設立された旧サンタンデール銀行に遡ります。その後、1991年にスペインアメリカ銀行と合併しセントラル・イスパノ銀行（Banco Central Hispano）が誕生しました。1999年には旧サンタンデール銀行と合併して新たにサンタンデール・セントラル・イスパノ銀行が設立され、2007年に現在の名称に改称されました。

サンタンデール銀行は、スペインの同業他社と同様に、中南米圏への進出を進める一方で、ヨーロッパやアメリカ、アジアへの進出にも力を入れています。2001年にはロイヤル・バンク・オブ・スコットランドの株式の8％を取得し、2004年にはイギリスのアービー・ナショナル銀行を買収、さらなる成長を遂げました。この局面ではマドリードに本社を移転しました。

2010年、サンタンデールグループは英住宅金融機関ブラッドフォード・アンド・ビングレーを吸収し、2017年には経営破綻の危機にあったポピュラール・エスパニョール銀行を1ユーロで救済合併しました。

系列会社

日本ではサンタンデール銀行は駐在員事務所を持っていますが、フルスケールでの業務は行っていません。ただし、新生銀行の再建に参加し、発行済普通株式の4.98％を保有する主要株主の一つとなっています。傘下には、アービー・ナショナル銀行やスペインのOpen Bank、ブラジルのサンパウロ州立銀行（Banespa）などがあります。

スポンサーシップ

サンタンデール銀行は、スポーツ界でも広くスポンサーシップを展開しています。特にF1世界選手権ではグランプリ・タイトルスポンサーとして活動し、イギリスやドイツ、イタリア、スペインの各グランプリを支援してきました。加えて、マクラーレンやフェラーリといったF1チームのスポンサーも務め、2010年からはフェラーリのスポンサー活動を開始しました。契約は数回にわたり更新され、2022年には再びフェラーリのスポンサーとなっています。

さらに、南米のクラブチームが競い合うコパ・リベルタドーレスの公式スポンサーも務め、スペインのリーガ・エスパニョーラの冠スポンサーとしても知られています。特にリーガ・エスパニョーラに関しては、2016年からの冠スポンサーを持ち、セグンダ・ディビシオンでも同様の活動を展開しています。

2021年シーズンからはUEFAチャンピオンズリーグのオフィシャルスポンサーとしても活動しています。

• --

以上がサンタンデール銀行の概要とその背景です。銀行業務のみならず、グローバルな金融市場において、重要な役割を果たす存在となっています。

もう一度検索