サンダーバード ARE GO

『サンダーバード ARE GO』

『サンダーバード ARE GO』は2015年から2020年にかけて放送されたイギリスとニュージーランドの共同制作によるテレビシリーズであり、SF・アニメーション作品です。この作品は1965年から1966年に放送された特撮人形劇『サンダーバード』のリメイクとして位置付けられています。60年代のファンにとって懐かしい要素を取り入れつつ、新しい世代にも受け入れられるような内容が展開されました。

概要

このシリーズは2060年の未来を舞台に、トレーシー家の5人兄弟が中心となる「インターナショナル・レスキュー」が活動する姿を描いています。彼らは、高度な技術を駆使したスーパーメカ「サンダーバード」を使用し、世界中の様々な事故や災害現場に向かって救助活動を行っています。オリジナル版では、マリオネットとミニチュアモデルを使った特殊撮影が行われていましたが、本作では3Dコンピュータグラフィックスが登場し、新たな視覚表現が可能となりました。シリーズは3シーズン構成で、シーズン1では26エピソードが放送、次のシーズンも同様に構成されています。

シーズンごとのストーリー

シーズン1

物語は、父ジェフ・トレーシーが行方不明の状態から始まります。兄弟たちは、天災や人為的なミス、さらには宿敵フッドの仕掛けた緊急事態に対処しながら救助を続けます。物語の結末では、ケーヨがフッドの姪であることが明かされ、様々なシーンが彼女の運命に重要な影響を与えます。

シーズン2

新たな敵として、「ザ・メカニック」が登場します。彼は高度な技術者であり、インターナショナル・レスキューにとっての新たな脅威となります。また、フッドが脱獄し、再び兄弟たちに危害を加えようと企てます。失踪していたジェフの行方が徐々に明らかになり、兄弟たちの喪失感が希薄になる展開が観られました。

シーズン3

ここでは、フッドの手下であるカオス・クルーが登場し、緊急事態を招く様々な活動をしています。また、父ジェフからの通信が宇宙から届き、その救出に向かう兄弟たちの冒険が描かれます。

設定の違い

本作では、オリジナル版とは異なる設定の変更がいくつか行われています。例えば、物語開始の時点でインターナショナル・レスキューは既に名を馳せており、過去に「地球戦争」と呼ばれる大規模な戦争が存在したことが語られています。また、国際救助隊の存在は完全に秘匿されていたオリジナル版とは対照的に、特定のキャラクターにはその正体が知られているなど、新たな人間関係が形成されています。

登場人物

主要なキャラクターとしてはトレーシー家の兄弟たちが挙げられます。それぞれ異なる性格を持つ彼らは、協力しながら数々の困難に挑んでいきます。また、ケーヨという女性キャラクターが新たに加わり、物語に多様性を与えています。ストーリーが進むにつれ、王国軍のケーシー大佐や、様々な新キャラクターが登場し、物語の広がりを見せる要因となっています。

ふり返り

『サンダーバード ARE GO』は、オリジナルファンだけでなく、新たな視聴者層も獲得し、高度なCG技術を駆使した作品として再登場しました。そのクオリティの高さやストーリーの充実さから、非常に高い評価を受けています。オリジナル作品を尊重しつつも、現代の視聴者に向けた新たな風を吹き込んだ作品と言えるでしょう。

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