サンダーブラスト 地上最強の戦車

サンダーブラスト 地上最強の戦車

『サンダーブラスト 地上最強の戦車』は、1988年にアメリカで制作された戦争映画です。全面にわたるアクションとスリリングな展開が繰り広げられ、観る者を引き込む独特の魅力を持っています。本作では、アメリカ陸軍の最新鋭戦車“サンダーブラスト”がゲリラ軍に奪われるという衝撃的な導入から物語がスタートします。

あらすじ

物語の中心となるのは、アメリカ陸軍の多砲塔戦車“サンダーブラスト”。この戦車が正体不明のゲリラ軍によって強奪されたことが発覚し、アメリカ政府はその奪回を目指して元CIAの捜査官である防弾大尉、マクベインに助けを求めます。彼はゲリラが潜んでいるメキシコへと跨ぎ、任務に挑むことになります。途中、リビア軍の軍事顧問の妨害を受けながらも、マクベインは奪還のために着実に行動を進め、見事に戦車を取り戻すことに成功します。しかし、彼には過去の因縁が待ち受けていました。かつての相棒を殺したソ連軍の将校が、マクベインを捕らえるために戦闘ヘリを投入し、再び激しい戦闘が繰り広げられるのです。

キャストと制作陣

本作はスティーヴ・カーヴァーが監督を務め、ポール・パーツバーグが製作、T・L・ランクフォードが脚本を担当しました。撮影はフランシス・グルーマンが担当し、編集はジェフ・フリーマンが行っています。音楽はトーマス・チェイスとスティーヴ・ラッカーが手掛けており、映画全体に緊張感を与えています。また、日本語吹替は1990年8月5日にテレビ朝日で放送されました。

“サンダーブラスト号”の実態

本作に登場する戦車“サンダーブラスト”は、現実には存在しない架空の戦車です。外観は実在のM1エイブラムス戦車に似ていますが、その実体は別の車両の組み合わせによって作られたものです。具体的には、M8トラクターの車体にM1戦車を模した上部と砲塔を取り付けたレプリカであり、1984年の『若き勇者たち』の撮影に合わせて制作された実物大のセットを改良したものでした。そのため、戦闘シーンに使われた際にも本物のM1戦車を改造したものではなく、別の映画でも使用されることがあるものの、必ずしも同じではないのです。

結び

『サンダーブラスト 地上最強の戦車』は、アクションとサスペンスが見事に融合した作品であり、視聴者に強烈な印象を残す戦争映画です。架空の戦車という設定を通じて、戦争の悲劇や人々の葛藤を描き出すこの作品は、戦争映画ファンはもちろん、アクション映画を好む観客にも楽しめる内容となっています。

もう一度検索