サンデー ズバリ!ラジオ

サンデー ズバリ!ラジオ

ニッポン放送で放送された「サンデー ズバリ!ラジオ」は、2010年から2012年にかけて、主にプロ野球のオフシーズンにあたる日曜夜にリスナーに届けられたトーク番組です。著名な専門家や文化人を週替わりでパーソナリティに迎え、様々なテーマについて深く掘り下げるスタイルが特徴でした。

番組の成り立ちと形式

この番組は、2009年度まで同じ時間帯で放送されていた『オールナイトニッポンサンデー』の後継番組として企画されました。前番組と同様に、特定の人物が固定でパーソナリティを務めるのではなく、週ごとに異なる分野の人物が登場して独自の視点から語るスタイルを踏襲していました。これにより、リスナーは毎週新鮮な話題や多様な考え方に触れることができました。

放送期間中の主な変遷

「サンデー ズバリ!ラジオ」は、その放送期間中にいくつかの変更を経て形を変えていきました。

2011年度の動き: この年は、通常のナイターオフ期間に加えて、プロ野球中継が組まれていない一部の日曜にも放送されるなど、編成に柔軟性が見られました。また、この時期にはパーソナリティの交代がありました。番組開始当初から出演していたジャーナリストの池上彰氏は、取材や執筆活動に専念するため番組を離れました。同じくジャーナリストであった黒岩祐治氏も、神奈川県知事選挙への立候補準備のため降板しました。これに伴い、前番組『オールナイトニッポンサンデー』の終了時に一度番組を離れていた音楽家の久石譲氏が復帰し、脳学者の茂木健一郎氏と交互に隔週でパーソナリティを担当する体制となりました。
2012年1月からの展開: 新たにシンガーソングライターの大瀧詠一氏がパーソナリティ陣に加わりました。ただし、大瀧氏が担当する回は、新たに収録されたトークではなく、氏が過去に別の番組で放送していた『大瀧詠一のスピーチ・バルーン』という企画の内容が再放送される形での出演でした。
2012年10月以降の変更: 番組はここで大きな転換期を迎えます。ニッポン放送の秋季改編に伴い、放送の曜日と時間が大きく変更されました。これまでの日曜夜90分という枠から、金曜日の夜21:00から21:50までの50分番組へと時間枠が移動しました。この曜日と時間の変更に伴い、番組タイトルからも「サンデー」の文字が外され、シンプルに『ズバリ!ラジオ』と改題されました。番組の構成や雰囲気も、この変更に合わせて調整されたと考えられます。

番組を彩ったパーソナリティたち

この番組の大きな魅力は、その多様で著名なパーソナリティ陣でした。

初期および過去の出演者: ジャーナリストの池上彰氏や黒岩祐治氏がレギュラーとして登場し、時事問題などを分かりやすく解説しました。
2012年度の中心パーソナリティ: 脳学者の茂木健一郎氏と音楽家の久石譲氏が隔週で番組を牽引しました。さらに、前述の通り大瀧詠一氏の過去の音源も放送されました。
その他: 上記の主要メンバー以外にも、特定のテーマや時期に合わせて様々な分野の専門家、文化人、著名人が週替わりでゲストパーソナリティとして登場し、毎回異なる視点からの深いトークが展開されました。

放送時間の推移

放送時間も番組の歴史の中で変化しています。

2012年9月まで: 主に毎週日曜日の19:00から20:30までの90分間放送されていました。ただし、2010年12月の聴取率調査期間には、リスナーへのサービスとして放送時間を30分延長した実績もあります。
2012年10月以降: 改題・移動に伴い、金曜日の21:00から21:50までの50分番組となりました。

「サンデー ズバリ!ラジオ」、そして『ズバリ!ラジオ』として放送された約2年間は、短期間ではありましたが、ニッポン放送の週末夜の重要なコンテンツとして、リスナーに多様な情報や文化に触れる機会を提供しました。週替わりパーソナリティ制による常に新鮮なアプローチが、多くのリスナーから支持を集めた理由と言えるでしょう。

もう一度検索