サンデー・フロントライン

サンデー・フロントライン

『サンデー・フロントライン』は、テレビ朝日系列にて2010年4月4日から2011年9月25日まで放送されていた日曜昼前の報道番組です。略称は『サンフロ』で、テレビ視聴者にとって新しい情報源として人気を博しました。

番組の背景

『サンデー・フロントライン』は、1989年から21年間放送された『サンデープロジェクト』の後継番組としてスタートしました。番組が始まる前の2010年3月5日には、キャスターや放送時間、番組の基本概要が発表されました。総合司会には、小宮悦子が任命され、その人気と信頼性が番組の信憑性を高めました。

番組構成

初期の放送では、1時間45分の番組において2つの主要コーナーが設定されました。10時台には『フロントラインFOCUS』という討論コーナーがあり、11時台には画面中心の特集コーナーである『特集フロントライン』が組まれていました。この形態は、以前の『サンプロ』から受け継がれたものでした。加えて、10時台の冒頭には新たにニュースコーナーが設けられ、視聴者に最新情報を迅速に提供しました。

しかし、2010年10月以降の放送改編で番組の内容は大きく変わりました。討論部分は少なくなり、近年のニュースや週間の出来事に焦点を当てる方向にシフトしました。この新構成は、同時期に放送されていた『サンデーモーニング』や『シューイチ』といった他の報道番組のスタイルと類似するものとなりました。特に、視聴者のために選定された重要ニュースをランキング形式で紹介する「これがニュースだ！選定委員会」の存在が特徴的です。

共同制作と番組の終了

『サンデープロジェクト』を共同制作していた朝日放送は、『サンデー・フロントライン』には参加しませんでしたが、制作協力としてはANN各社の1社として名前を連ねました。残念ながら、番組はわずか1年半で終了し、2011年9月末をもって放送が終了しました。これにより、小宮悦子はテレビ朝日でのレギュラー番組シリーズを締めくくることとなり、専属契約も解除されました。後継番組としては『報道ステーション SUNDAY』が新たに放送されることになりました。

出演者

番組には2名のメインコメンテーターが登場しましたが、同時に出演することは稀で、多くは単独での出演でした。主なコメンテーターには、東京大学大学院の姜尚中教授や藤原帰一教授が名を連ねていました。さらに、ゲストコメンテーターとしても星浩（朝日新聞編集委員）や長谷川幸洋（東京新聞編集委員）、後藤謙次（政治コラムニスト）などが参加し、番組の内容に深みを与えていました。

放送時間と特記事項

『サンデー・フロントライン』は、ANN系列各局で毎週日曜日の10時から11時45分に放送されていました。一部の地域では高校野球中継などの特別番組により放送が休止されることもありました。また、テーマ曲には葉加瀬太郎の曲が使用されました。

この番組は短期間ではありましたが、報道の現場の様々な側面を視聴者に届ける重要な役目を果たしました。

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