サントス・ラシアル

サントス・ラシアルについて

サントス・ラシアル（Santos Laciar）は、1959年1月31日にアルゼンチンで生まれた男性プロボクサーです。コルドバ州出身の彼は、世界的に著名なボクサーとして、WBA世界フライ級王座とWBC世界スーパーフライ級王座という2つの異なる階級での制覇を成し遂げました。

プロデビューからの歩み

ラシアルは、1976年12月3日にプロボクサーとしてのキャリアをスタートさせました。デビュー以来、彼は持ち前の実力と冷静な闘志で徐々に名を馳せていきます。

世界王座への挑戦

1981年3月28日、ラシアルは51戦目にして初めて世界王座に挑戦しました。この試合では、WBA世界フライ級の王者ピーター・マセブラと対戦し、7回TKO勝ちを収めることで初の世界タイトルを手に入れることに成功しました。

しかし、初防衛戦ではルイス・イバラと対戦し、0-3の判定負けを喫して王座から陥落しました。それでも彼は諦めることなく、1982年5月1日に再度WBAフライ級王座に挑戦し、ファン・エレラに対して13回TKOで勝利。これにより、再び王座に返り咲くことができました。

その後も、ラシアルは防衛戦を重ねていき、1983年5月5日の穂積秀一戦では、2回に3度ものダウンを奪い、KO勝ちで4度目の防衛に成功します。この時、彼は計9度の防衛を果たし、フライ級の名王者として名を馳せました。

スーパーフライ級への進出

1986年8月30日、ラシアルはWBC世界スーパーフライ級王者であるヒルベルト・ローマンとの試合に臨みますが、1-1の判定ドローで王座奪取には至りませんでした。しかし、1987年5月16日にはローマンに再挑戦し、11回TKO勝ちをおさめ、2階級制覇を達成しました。

初防衛戦ではシュガー・ベビー・ロハスと対戦し、残念ながら再度0-3の判定負けで王座を失いました。その後もヒルベルト・ローマンとのリマッチを果たしましたが、結果は0-3の判定敗北。彼とローマンとの対戦成績は1勝1敗1分となりました。

引退

1990年12月21日、ラシアルは後のWBA世界フライ級王者ウーゴ・ソトとの試合に挑みますが、0-3という判定で敗北しました。これが彼のボクサーとしての引退試合となりました。

主な獲得タイトル

• - WBA世界フライ級王座（第一次防衛0回、第二次防衛9回）
• - WBC世界スーパーフライ級王座（防衛0回）

サントス・ラシアルは、その活躍を通じて多くのファンに愛され、現代ボクシング史に名を刻む選手となりました。彼のキャリアは、挑戦と再起の連続であり、ボクシングの奥深さと魅力を教えてくれるものでした。

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