サントミューゼ

サントミューゼ（santomyuze）

サントミューゼは長野県上田市に位置する文化複合施設であり、上田市立美術館と上田市交流文化芸術センターの二つから構成されています。この施設は、2005年に閉鎖された日本たばこ産業の上田工場跡地に設立され、2014年10月2日に開館しました。サントミューゼはその独自のデザインで中部建築賞を受賞しており、地域の文化拠点としての役割を果たしています。

建物概要

サントミューゼは、敷地面積45,469平方メートルを誇り、建築面積は12,309平方メートルです。延べ床面積は17,620平方メートルであり、構造には鉄骨造や鉄筋コンクリート造が使用されています。建物は地上5階、地下1階からなり、アクセスも良好です。北陸新幹線やしなの鉄道線、上田電鉄別所線の上田駅からは徒歩約7分、上信越自動車道の上田菅平ICからは車で約15分ほどの距離にあります。

上田市立美術館の歴史

上田市立美術館は、1959年に洋画家の山本鼎を顕彰するために設立推進委員会が組織されたことに始まります。山本は、大正時代から上田市を拠点にして児童自由画教育や農民美術運動を発展させた先駆者です。1962年10月8日に上田公園内に上田市山本鼎記念館が開館し、その後、2014年9月30日をもって閉館し、上田市立美術館へと移行しました。

施設の構成

サントミューゼには、常設展示室や企画展示室があり、さまざまな作品が展覧されています。また、市民アトリエやこどもアトリエ、ミュージアムショップといった充実した施設が整っています。中庭もあり、訪れる人々がくつろげるスペースとなっています。特に注目すべきは、山本鼎をはじめとする著名な作家の作品が所蔵されています。他にも、石井鶴三やハリー・K・シゲタ、中川一政など、様々なアーティストの貴重な作品が展示されています。

上田市交流文化芸術センター

サントミューゼには、上田市交流文化芸術センターも併設されており、大ホールは1,530席、小ホールは320席の収容能力を持ちます。さらに、大スタジオや中スタジオ、各種会議室など、多目的に利用できる施設が揃っています。利用時間は午前9時から午後10時までで、休館日は毎週火曜日や年末年始といった特定の日に設定されています。

利用情報

上田市立美術館の利用は午前9時から午後5時までで、休館日には火曜日や祝日の翌日、年末年始が含まれます。一方、上田市交流文化芸術センターは午前9時から午後10時まで開放されており、同様の休館日が設けられています。

サントミューゼは、文化や芸術に触れることができる貴重な空間であり、地域の文化活動を支える重要な役割を果たしています。美術愛好家から一般の訪問者まで、幅広い人々にとって魅力的な場所となっています。

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