サンドウィッチマンのラジオやらせろ!

『サンドウィッチマンのラジオやらせろ!』 は、宮城県仙台市泉区にゆかりの深いお笑いコンビ、サンドウィッチマンがパーソナリティを務めるラジオ番組です。地元であるせんだい泉エフエム放送（fmいずみ）にて、2007年7月3日から放送が開始されました。この番組は、サンドウィッチマンにとってキャリア初のラジオ冠番組として、特別な意味を持っています。

番組が始まるきっかけは、サンドウィッチマン自身がfmいずみに対し企画を持ち込んだことでした。当初は「サンドウィッチマンのラジオやらせろ!（仮）」という仮称でスタートしましたが、地道に放送を続け、同年12月に若手漫才師の日本一を決める大会であるM-1グランプリで劇的な優勝を果たした時点で、彼らにとって唯一のレギュラー番組でした。この事実は、番組が彼らの活動初期において重要な位置を占めていたことを示しています。

番組の制作スタイルとして、収録は主に彼らが所属する芸能事務所グレープカンパニーのスペースで行われています。約1時間のトークを収録し、それを編集して30分番組として放送するという形式が取られています。これにより、彼らの持ち味であるフリートークの面白さが凝縮された形で届けられています。

番組に関連する特筆すべき活動として、2008年には番組名を冠したCD「サンドウィッチマンのラジオやらせろ!（仮） ひと口ラジオ」が発売されました。このCDは彼らがノーギャラで提供し、その売り上げの一部が岩手・宮城内陸地震の被災地への義援金として充てられるという、チャリティの側面を持っていました。実際に、2009年6月15日には、彼らから宮城県知事である村井嘉浩氏に対し、売り上げの一部である25万円が直接手渡されました。こうした活動からも、地元への貢献を重視する彼らの姿勢がうかがえます。

番組タイトルに関しては、2009年6月16日の放送において、それまでついていた「（仮）」が外され、「サンドウィッチマンのラジオやらせろ!」として正式な番組名になったことが発表されました。

番組はこれまで数々の記念回やイベントを実施してきました。M-1優勝後、2008年1月26日には、イトーヨーカドー仙台泉店で番組初の公開録音が行われました。これは実質的な凱旋ライブとなり、約2000名ものリスナーが集まる盛況ぶりでした。この公開録音には村井嘉浩宮城県知事もゲストとして出演し、サンドウィッチマンに「みやぎ夢大使」の任命証が手渡される一幕もありました。

その他にも、2009年には伊達みきお氏が仕事の都合で欠席した際に、富澤たけし氏がマネージャーの林氏や構成作家の水野としあき氏と共に「トミーナイツ」と題した特別回を収録・放送したり、同年3月14日にはイオン仙台泉大沢にて公開録音を実施し、観客やリスナーからの質問に答える企画を行うなど、様々な趣向を凝らしています。このイオンでの公開録音では、吉川晃司氏のシャウトものまねで知られる人物が、かつてお笑い活動もしていた現サンドウィッチマンのマネージャーである林氏であることが公表され、話題となりました。

ゲスト出演も多く、2009年には彼らの営業で前説を務めることが多い芸人「ドラゴン番長」の太田寿郎氏がゲストとして登場しました。また、同年6月9日の100回記念放送では、過去の放送を振り返るとともに、吉川晃司氏本人から祝福のメッセージが寄せられ、自身のものまねについて風の噂で聞いていたというコメントもありました。

番組のエンディングテーマも富澤たけし氏の選曲が特徴で、時期によって変更されています。2009年6月23日放送までは伊武雅刀氏のシングル「子供達を責めないで」が、同年6月30日放送からは筋肉少女帯のアルバム「シーズン2」に収録されている「人間嫌いの歌」が使用されました。

長寿番組として放送回数を重ねており、2017年6月27日放送で記念すべき500回を迎えました。この際はfmいずみから公開生放送を行い、事前に応募したリスナーと電話で話す企画が実施されました。放送時間も大幅に延長されるほどの盛り上がりを見せ、地元誌「とみぃず！」には3ページにわたる特集記事と表紙が掲載されました。さらに、2023年5月9日放送では800回を達成し、東北楽天ゴールデンイーグルスの田中将大投手からのお祝いメッセージが放送されました。これらの記念回のエピソードからも、番組が地元リスナーや著名人からも親しまれていることがわかります。

サンドウィッチマンの地元愛と、リスナーとの温かい繋がりが感じられるこの番組は、地域のコミュニティFMの枠を超えて、多くのファンに支持されています。

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