伊武雅刀

伊武 雅刀（Masatō Ibu）

伊武雅刀（いぶまさとう、生年1949年3月28日）は、日本の俳優、声優、ナレーターとして幅広く活躍する人物です。東京都中野区野方に生まれ、その後の人生で多様なジャンルに挑戦してきました。

来歴

伊武は幼少期に父親の転勤の影響を受け、茨城県及び東京都で育ちましたが、特に父親が水商売を始めたことが家庭環境に影響を与え、その後母方の祖父と同居することになりました。小学1年生の終わりには東京都中野区野方に転居し、私立東邦高等学校に進学しました。この頃から映画俳優への憧れが芽生え、1967年にはNSK名古屋放送局が制作した『高校生時代』のオーディションを受け、合格した結果、俳優としてのキャリアが始まります。

彼は学校を中退し、そのまま東京へ戻り、演劇に没頭しましたが、初めて入団した劇団では1年で退団。次に入った養成所も半年で辞め、俳優としての道は平坦ではありませんでした。しかし、彼の声に注目されたことがきっかけで、声優の仕事をスムーズに始めることができました。

声優としての活動

1970年代に入り、堀勝之祐からの勧めで声優業にも力を注ぎ始めました。特に『宇宙戦艦ヤマト』シリーズのデスラー総統役は彼にとって大きな成功を収めた作品となりました。ただし当初は声優の仕事を「収入のため」と割り切っており、本職として俳優業を追い求める情熱は変わらなかったのです。

1976年には小林克也との出会いを契機にラジオ番組『スネークマンショー』への出演も果たし、これにより彼の知名度も上昇しました。この番組でのハイテンポなコントは多くのリスナーに支持を受け、後に全国ネット化されるなど大きな反響を呼びました。

映画デビュー

1982年、伊武は映画『ウィークエンド・シャッフル』で俳優としての本格的なデビューも果たします。この事を契機に、彼は俳優業と声優業の両方で活躍の場を広げていきます。

俳優としての幅広い活動

俳優としての彼は、悪役からコミカルな役まで多彩な役柄を演じることで知られています。特に大河ドラマや特撮物など、テレビドラマでの存在感が強調されています。代表的な出演作には『花神』や『秀吉』、最近では『BG～身辺警護人～』や『モンテ・クリスト伯』などがあります。

プライベートと趣味

趣味には酒やレコード鑑賞，以及っちり旅をすることが挙げられます。また、現在用いている芸名「雅刀」は声優の井上瑤から助言を受けたもので、より印象的なものにしたいとの思いから名付けられたとのことです。3人兄弟の長男として育ち、現在は家族を持つことでも、彼の人生は豊かです。伊武雅刀は、今なお多くのテレビや映画で活躍し続けています。

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