サンドウィッチマンの東北魂

ニッポン放送で2011年7月3日から2021年3月28日まで放送されていたラジオバラエティ番組です。

番組開始の背景

この番組が誕生した大きな契機は、2011年3月11日に発生した東日本大震災でした。
宮城県出身であるパーソナリティのサンドウィッチマン（伊達みきお、富澤たけし）の二人は、震災当日、宮城県気仙沼市でのテレビ番組ロケ中に被災し、安波山への避難を経験しました。
ニッポン放送は、サンドウィッチマンの被災体験を伝え、また故郷である東北沿岸部を励ます目的で、震災発生の翌週にレギュラー番組の経験がない二人がパーソナリティを務める特別番組『オールナイトニッポン』を編成しました。この特別番組が反響を呼び、同年7月の番組改編で、レギュラー番組として本番組がスタートすることになりました。

番組内容と特徴

ミニ番組として放送された本番組は、サンドウィッチマンがレギュラー出演する東北放送の『サンドのぼんやり〜ぬTV』など、他の番組を通じて東北地方を訪れる中で得た情報をもとに、東北3県の復興状況や現在の様子を紹介しつつ、それに限らず幅広いテーマでトークを展開しました。
被災地の状況を伝える側面と、サンドウィッチマンらしい温かい笑いを届ける側面を併せ持っていたのが特徴です。

ミニ番組ゆえに、放送時間帯が頻繁に変更された点も本番組の特徴です。特にナイターシーズンとオフシーズンで曜日や時間が入れ替わることが多く、放送時間が固定されたのは番組終了が近づいた2019年4月以降でした。

また、ラジオ放送に加えてインターネット配信も行われていました。
2012年7月からは番組の旧公式サイトでストリーミング配信が始まり、その後はニッポン放送のPodcasting STATIONで、著作権に関わる楽曲部分を除いて配信されていました。

震災の節目にあたる年度には、ニッポン放送の震災特別番組や『オールナイトニッポン』の枠で特別番組が企画され、サンドウィッチマンが出演して東北の現状などを伝えていました。

番組の終了

東日本大震災の発生から10年となる2021年を迎えるにあたり、2021年3月14日の放送で同月28日をもって番組を終了することが発表され、約10年間の歴史に幕を下ろしました。

主なパーソナリティ

• - サンドウィッチマン（伊達みきお、富澤たけし）

特別番組など

レギュラー放送以外にも、以下のような特別番組が企画されました。

• - サンドウィッチマンの東北魂 増刊号
• - 東北魂スペシャル〜サンドウィッチマンのオンラインの味会
• - 東北魂スペシャル サンドウィッチマンのオンラインの味会(みかい) 〜冬の陣〜

関連情報

番組名を冠した書籍も出版されています。

• - 『サンドウィッチマンの東北魂 あの日、そしてこれから』（扶桑社）

また、BSフジで放送されていたテレビ番組『東北魂TV』や、同じニッポン放送でサンドウィッチマンがパーソナリティを務める他の番組（『サンドウィッチマンのオールナイトニッポン』、『サンドウィッチマン ザ・ラジオショーサタデー』など）も関連番組として挙げられます。

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