サン・ニコラウ島

サン・ニコラウ島 (São Nicolau)

サン・ニコラウ島は、カーボベルデのバルラヴェント諸島に属する島で、サンタ・ルシア島とサル島の間に位置しています。人口は約12,864人で、経済は農業、漁業、観光によって支えられています。特徴として、人口の多くが都市部ではなく、田舎で生活している点が挙げられます。

地理

島の地形は山がちで、住民の多くが農業に従事していますが、干ばつの影響を受けやすい環境です。海岸部と内陸部には平野と丘陵が広がっており、島の東部は半島となっています。島の最高地点はゴルド山で、標高は1,312メートルです。その他、中央にはビサウ山、東にはアルベルト山があります。

歴史

16世紀に初めて定住が試みられ、中心的な町であるリベイラ・ブラヴァは、長らくカーボベルデ司教座が置かれていたことで知られています。また、港湾の町としてタラファル・デ・サン・ニコラウがあります。1940年代には、島全体を襲った飢饉により、住民は主にサントーメ・プリンシペへの移住を余儀なくされました。

行政

サン・ニコラウ島は、リベイラ・ブラヴァとタラファル・デ・サン・ニコラウの2つの基礎自治体に分かれています。

教区

基礎自治体は、正式にはサン・ジョアン・バプティスタ教区とサント・アンドレ教区を含みます。現在行政が試行されているのは1つのみです。西部を占めるタラファル・デ・サン・ニコラウは、島の他地域が独自の基礎自治体を設立したことから分離しました。

自治体

島内には、以下の自治体が存在します。

Baixo Roche
Belém
Berril
Cabeçalinho
Cachaco
Calejão
Calhaus
Campo
Carriçal
Carvoeiro
Castilhano
Covada
Estância Bras
Fajã de Baixo
Fajã de Cima
Fontaninhas
Hortelão
Jalunga
Juncalinho
Morro Bras
Praia Branca
Preguiça
Queimada
Ribeira Funda
Ribeira da Ponta
Ribeira Brava (人口4,892人)
* Tarrafal

サン・ニコラウ島は、その自然の美しさと歴史的な背景から、訪れる人々を魅了する島です。農業や漁業といった伝統的な産業が今も息づいており、カーボベルデの文化を体験できる場所として、観光客にも人気があります。

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