サークル文庫

サークル文庫は、1990年代にサークル出版社から発行されていたライトノベル系の文庫レーベルです。1996年12月に創刊され、当時としては新しい試みとして注目されました。

しかし、1998年7月にサークル出版社が出版事業から撤退し、アダルトゲームメーカー（ADNiS）へ業種転換したことに伴い、サークル文庫は短命に終わります。刊行されたのはわずか8冊で、全てのタイトルが絶版となりました。

サークル文庫から刊行された作品の中には、現在では入手困難となっているものも多く、一部のライトノベルファンからは幻のレーベルとして知られています。

代表的な作品としては、以下のようなものがあります。

あすか120%（桑原忍）
ファーストイグニッション
セカンドビジョンクエスト
石のハートのアクトレス（葛西伸哉）　イラスト：渡瀬希美
デモンズサモナー（中里融司）　表紙:米村孝一郎 口絵:中村博文 本編挿画:鈴木理華
王権の剣
薄暮の灯火
黄金の指輪
書神バトラーズ　ノストラダムスの後継者（大林憲司）　イラスト:美樹本晴彦
魔術師（マグス）の名はシモン（富永浩史）　イラスト:米村孝一郎

特に、中里融司の「デモンズサモナー」シリーズは、サークル文庫の代表作として知られています。シリーズは未完に終わりましたが、完結編となる第4巻「浄闇の印章」が1999年にノアール出版より新書で刊行され、その後2006年にソフトバンククリエイティブ・GA文庫から再録されています。

サークル文庫は、短命に終わったものの、1990年代のライトノベルシーンの一角を担ったレーベルとして、その名を刻んでいます。

関連項目

* 文庫レーベル一覧

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