サールブール

サールブール（Sarrebourg）

サールブールは、フランス北東部、グラン・テスト地域圏のモゼル県に位置するコミューン（基礎自治体）です。ドイツ語ではザールブルク（Saarburg）と呼ばれます。

地理

モゼル県の南部に位置し、ザール川が流れる場所にあります。交通の要衝であり、フランス国鉄のパリ＝ストラスブール線、メス＝ストラスブール線、ナンシー＝バーゼル線といった重要な路線が通過します。また、フランス軍の駐屯地があることでも知られています。

歴史

サールブールの歴史は古く、紀元前8世紀頃にザール川周辺に定住した民族にまで遡ります。紀元20年頃には「Pons Saravils」という名で呼ばれ、ローマ街道沿いの重要な拠点となりました。

しかし、紀元235年頃にはアレマンニ族とフランク族の侵入を受け、町はほぼ完全に破壊されました。その後、フランク族によって再建され、962年にはメス司教がサールブールでの通貨鋳造を許可しました。

12世紀から15世紀にかけてはメス司教の支配下に置かれ、アルザス地方におけるキリスト教化の中心地となりました。1476年にはブルゴーニュ公軍に包囲されますが、ロレーヌ公ルネ2世によって解放されました。

三十年戦争では戦場となり、人口が激減しました。その後、ルイ14世の時代に対外政策によってロレーヌ公国がフランス王国領となり、サールブールもその一部となりました。

1851年にはパリ＝ストラスブール間の鉄道が開通し、サールブールにも鉄道が敷設されました。普仏戦争後、フランクフルト条約によってドイツ帝国領となりますが、第一次世界大戦初期にはフランス軍の最初の攻撃目標となり、激戦地となりました。第二次世界大戦中は、マジノ線に駐屯する軍の基地が置かれました。

人口統計

2016年時点でのコミューンの人口は11,987人であり、2011年時点の人口と比較して3.32%減少しています。

姉妹都市

ザールブルク（ドイツ）

外部リンク

コミューンの公式サイト

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