ザック・スチュワート

ザッカリー・ロバート・スチュワート：多様な舞台で活躍した右腕

ザッカリー・ロバート・スチュワート（Zachary Robert Stewart, 1986年9月28日 - ）は、アメリカ合衆国テキサス州ウィチタフォールズ出身の元プロ野球選手。右投右打の投手として、MLBを始め、韓国プロ野球、独立リーグなど、様々な舞台でプレーしました。

プロ入りとシンシナティ・レッズ傘下時代

テキサス工科大学在学中の2008年、MLBドラフト3巡目（全体84位）でシンシナティ・レッズから指名されプロ入り。大学時代は不調だったものの、プロ入り後はA級、A+級で好成績を収め、評価を高めました。

トロント・ブルージェイズ時代

2009年7月、スコット・ローレンとのトレードでトロント・ブルージェイズへ移籍。移籍後、「ベースボール・アメリカ」誌の有望株ランキングで球団内トップの評価を受けました。2010年はAA級で先発投手としてフルシーズンを過ごし、2011年6月にはメジャー昇格を果たしました。

シカゴ・ホワイトソックス、ボストン・レッドソックス時代

2011年7月には三角トレードでシカゴ・ホワイトソックスへ移籍。さらに2012年6月にはケビン・ユーキリスとのトレードでボストン・レッドソックスへ移籍しますが、同年オフにDFAとなります。

ホワイトソックス傘下、ブレーブス傘下時代

2012年オフにピッツバーグ・パイレーツへ移籍後、ウェイバーで古巣ホワイトソックスへ復帰。2013年はAAA級でプレーし、2014年にはアトランタ・ブレーブスへ移籍。傘下でプレーしましたが、メジャー昇格は叶いませんでした。

ロサンゼルス・エンゼルス傘下時代

2015年、ロサンゼルス・エンゼルスとマイナー契約を結び、AAA級でプレーしました。

韓国プロ野球（KBO）・NCダイノス時代

2015年6月、不振で退団した選手の代役として韓国プロ野球のNCダイノスと契約。2015年は8勝、2016年は12勝を挙げましたが、同年限りで退団しました。

ボルチモア・オリオールズ傘下時代

2017年、オリオールズとマイナー契約を結びましたが、AAA級でプレー後、自由契約となりました。

独立リーグ時代

2018年、独立リーグ・アトランティックリーグのニューブリテン・ビーズと契約。11試合に先発登板し、好成績を収めました。

ブルージェイズ傘下時代（復帰）

2018年7月、ブルージェイズとマイナー契約を結び、AAA級へ配属。オフにFAとなりました。

独立リーグ復帰と引退

2019年、再びニューブリテン・ビーズと契約しましたが、同年5月に現役引退を表明しました。

投球スタイル

最速96mph（約154.4km/h）のシンキング・ファストボールとスライダーを主体とする投球スタイル。ゴロを打たせる投球が特徴でしたが、ゴロアウト率は年々減少傾向にありました。プロ入り当初は先発とリリーフで起用が定まっていませんでしたが、2010年からは先発として起用されました。球種の少なさからクローザー候補としての期待もありましたが、NCダイノスでは先発として安定した投球を見せました。

ザッカリー・スチュワートは、そのキャリアを通じて様々なチーム、リーグでプレーし、先発、リリーフとしてチームに貢献しました。彼の多様な経験は、多くの野球ファンに記憶されることでしょう。

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