ザルゴンの亡霊

『ゴースト・オブ・ライオン・キャッスル』（Ghost of Lion Castle）は、ダンジョンズ&ドラゴンズ（D&D）ファンタジーロールプレイングゲーム用のモジュールとして、1984年にTSR社から出版されました。モジュールコードはBSOLOで、メルル・M・ラスマッセンが執筆を担当し、ボブ・マウルスが印象的なカバーアートを描きました。1986年には『ザルゴンの亡霊』というタイトルで株式会社新和から日本語版が出版され、日本のD&Dファンにも親しまれました。

プロット概要

『ゴースト・オブ・ライオン・キャッスル』は、ダンジョンマスター（DM）を必要としないソロシナリオであり、プレイヤーは一人で冒険を楽しむことができます。このモジュールにはソロ戦闘ルールが付属しており、レベル1～3の魔法使いかエルフのプレイヤーキャラクターを対象としています。ゲームの進行は、ゲームブックのようにパラグラフを選択していく方式で行われます。プレイヤーキャラクターは、巨大なライオンの形を模した城（ライオン城）を探索し、様々な謎や危険に立ち向かいます。

この冒険は、プレイヤーが単独で行動し、全ての決断を自ら行い、そして全ての報酬を手に入れることを目的としています。物語の舞台となる獅子城には、かつて強大な大魔法使いが住んでいました。しかし、彼は今や幽霊となり、城の広間を彷徨い、自らの後継者となる人物が現れるのを待ち続けています。城は北の草原にひっそりと佇み、プレイヤーキャラクターのような冒険者が足を踏み入れるのを待ち構えています。それはまるで、巨大なネコが獲物を狙うかのように。

出版履歴

『ゴースト・オブ・ライオン・キャッスル』は、メルル・M・ラスマッセンによって執筆され、1984年にTSR社から32ページの小冊子と外装カバーの形態で出版されました。その後、1986年9月には、株式会社新和によって日本語版『ザルゴンの亡霊』が出版され、日本のD&Dファンにも広く知られるようになりました。

評判

このモジュールは、ソロプレイの容易さや、手軽にD&Dの世界観を楽しめる点が高く評価されました。特に、初心者プレイヤーにとって、DMなしで気軽に冒険を体験できる点が魅力として挙げられています。

読書案内

Review: Space Gamer V1, #75 (1985)

関連項目

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

参考文献

外部リンク The B series from The Acaeum
[1] at the Pen & Paper RPG Database

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