ザンジバル王国

ザンジバル王国：東アフリカに存在したスルタン国

ザンジバル王国（1856年 - 1964年）は、東アフリカのザンジバルに存在した国家です。アラビア語では「سلطنة زنجبار」、スワヒリ語では「Usultani wa Zanzibar」、英語では「Sultanate of Zanzibar」と表記されます。一般的に「王国」と訳されますが、厳密にはスルタン国です。ブーサイード朝がザンジバル・スルターン国から続いていたため、同様の表記が用いられることもあります。

歴史

1890年のヘルゴランド＝ザンジバル条約以降、イギリスの保護国となりました。1963年12月10日、第11代スルタンであるジャムシード・ビン・アブドゥッラーを元首、ムハンマド・シャムテ・ハマディを首相とする立憲君主国として独立を果たします。

しかし、独立からわずか1ヶ月後の1964年1月12日、人種対立を背景としたザンジバル革命が発生し、スルタンと政府閣僚は亡命を余儀なくされました。革命後、国名はザンジバル人民共和国と改称され、同年4月24日にはタンガニーカと合併し、タンガニーカ・ザンジバル連合共和国（後にタンザニア連合共和国に改称）が成立。これにより、独立国家としてのザンジバルは消滅しました。

スルタン

ザンジバル王国はスルタンを元首とする国でした。

関連項目

スワヒリ文明
ザンジバルのスルターンの一覧
ザンジバル
ザンジバル革命政府
ザンジバル人民共和国

外部リンク

ザンジバル&タンガニーカ（世界飛び地領土研究会） - ウェイバックマシン（2004年11月4日アーカイブ分）
* 1963年、ムハンマド・シャムテ・ハマディ首相の国際連合におけるスピーチ（Zanzinet、英語）

ザンジバル王国は短命な国家でしたが、その歴史は東アフリカの政治的変遷を理解する上で重要な要素となっています。

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