ザンビア・クワチャ

ザンビア・クワチャ（Zambian kwacha）は、ザンビア共和国で使用されている通貨です。1968年に、それまで使用されていたザンビア・ポンドに代わって導入されました。当時のレートは1ポンド＝2クワチャでした。

通貨コードはZMKで、補助単位はングェー（ngwee）です。1クワチャは100ングェーに相当します。クワチャという言葉は、ニャンジャ語とベンバ語で「夜明け」を意味し、ングェーはニャンジャ語で「輝かしい」という意味を持ちます。

2003年には、アフリカで初めてとなるポリマー紙幣がザンビアで発行されました。その後、2013年1月にはデノミが実施され、従来の50ZMKは5ングェーとなりました。また、1ZMKおよびングェー単位は硬貨として発行されています。

紙幣のデザイン

当初の紙幣には、初代大統領であるケネス・カウンダ大統領の肖像が使用されていました。しかし、1991年に彼が選挙で敗れて以降、紙幣には人物の肖像は用いられていません。現在、旧札、新札ともに共通して描かれているのは、ザンビアの国鳥であるサンショクウミワシと、独立の象徴であるチェーンブレーカー像です。

紙幣の表面には、英語で金額が中央に印字されており、国鳥と額面ごとに異なる樹木が描かれています。裏面には、額面ごとに異なる動物と、ザンビアの名所や名物が描かれています。

新クワチャ（2012年シリーズ）

2012年1月、ザンビア銀行は再デノミを提案しました。政府の承認を得て実施されましたが、通貨の価値減少や高インフレなどの問題も引き起こしました。旧通貨単位は1/1000とされ、下3桁が削除されました（例：50,000クワチャは50クワチャに）。1,000、500、100、50クワチャの少額紙幣も同様に1/1000され、それぞれ1クワチャ、50ングェー、10ングェー、5ングェーとなりました。2013年1月1日に新通貨への切り替えが完了し、新通貨が法定通貨となりました。

デザイン

2003年にアフリカ初のポリマー紙幣が導入されたものの、新札はすべてセキュリティ対策が施された紙製の紙幣となりました。6種類の新紙幣は、両面に複数の共通デザインが施され、それぞれに異なる特徴もあります。サイズは全て縦70mmで、横幅は2クワチャと5クワチャ紙幣が170mm、残りの紙幣は145mmです。これらの紙幣は全てドイツの印刷会社G&Dによって製造されています。ただし、2015年発行の100クワチャ紙幣のみオランダのRoyal Joh. Enschedé製です。

表面

6種類の紙幣には、4つの共通要素があります。それは、ザンビアの国章、ザンビア銀行の理事長の署名、額面、そして国鳥サンショクウミワシです。また、各紙幣には、ザンビア原産の樹木が記されています。

裏面

裏面には共通して、ルサカにある自由の像、発行元であるザンビア銀行の名前、そして額面が数字と文字で表記されています。さらに、ザンビアの野生動物と経済活動に関するテーマも描かれています。

脚注

ザンビアの通貨は、その歴史の中で複数の変遷を経てきました。
紙幣のデザインは、ザンビアの文化と歴史を反映しています。

関連項目

マラウイ・クワチャ

外部リンク

ザンビア銀行公式サイト
* 各種通貨に関する情報サイト

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