ザ・スポーツ (テレビ東京)

ザ・スポーツ

『ザ・スポーツ』は、株式会社テレビ東京（旧東京12チャンネル）が、その開局まもない頃から長年にわたって放送していた週末午後の看板スポーツ中継番組である。

歴史と放送枠

番組の起源は古く、1968年頃に『サンデー・スポーツアワー』という名称で放送が開始されたことに遡る。その後、番組タイトルは『ザ・スポーツ○○』（○○の部分には放送された西暦が入る）という形式に変更され、時代と共にその姿を変えていった。主な放送時間は毎週日曜日の午後2時から午後3時半にかけてであったが、年度によっては午後4時まで放送時間を拡大することもあり、その時々の編成や中継内容によって柔軟に対応していた。

ネットワークとネット局

『ザ・スポーツ』は、テレビ東京が中心となって形成していたメガTONネットワーク（現在のTXNネットワーク）を通じて全国に放送された。また、TXN系列局であるテレビ大阪やテレビ愛知が開局する以前の時期には、近畿放送（現在の京都放送、KBS京都）、サンテレビ、岐阜放送といった独立UHF局でも番組が放送されており、広範囲で視聴が可能であった。さらに、フジテレビ系列に属するテレビ新広島も、開局当初にはこの番組を同時ネットしていたという記録が残っており、系列の垣根を越えた放送網が特徴であった。

番組内容

番組の主たる内容は、日本国内で開催される様々なスポーツイベントの生中継であった。プロフェッショナル競技からアマチュア競技まで、幅広いジャンルを対象とし、可能な限り臨場感あふれる試合の模様をリアルタイムで伝えることを原則としていた。国内イベントが中心ではあったが、時にはアメリカ大学スポーツの祭典であるNCAAの学生バスケットボールなど、海外の注目度の高い競技が中継されることもあった。

特に頻繁に取り上げられた競技としては、プロ野球、日本サッカーリーグ、日本バレーボールリーグ、バスケットボール日本リーグなどが挙げられる。これらのリーグ戦やシーズン中の試合は、時期になると定期的に放送枠を使い中継された。

取り上げた主な競技

番組では、多岐にわたるスポーツの試合やイベントが中継された。具体的には以下のような競技や大会が含まれる。

プロ野球（主に千葉ロッテオリオンズ＜当時＞のホームゲームが中心であったが、まれに読売ジャイアンツ戦以外のセントラル・リーグの試合や、日本ハムファイターズの試合なども中継された）
東京六大学野球連盟のリーグ戦
日本サッカーリーグ（JSL）の公式戦
バスケットボール日本リーグの公式戦
日本アイスホッケーリーグの公式戦
日本バレーボールリーグの公式戦
隅田川早慶レガッタ
プロボクシングのタイトルマッチ
* その他、様々な国内スポーツイベント

これらのうち、プロ野球、サッカー、バレーボール、バスケットボールは、各リーグのシーズン中には特に頻繁に放送された。

プロ野球中継について

プロ野球の中継は、先述の通り主にロッテオリオンズのホームゲームを放送することが多かったが、まれに日本ハムファイターズの試合も取り上げられた。特筆すべきは、当時日曜日にはプロ野球がダブルヘッダー（1日に2試合行う形式）で開催されることが珍しくなかったため、通常のレギュラー枠である午後2時から午後3時半（または4時）に加え、午後0時半から午後2時、あるいは午後4時（または午後4時半）から午後6時といった単発枠を利用して試合全般を中継することもあった。これにより、日曜日の多くの時間帯でプロ野球観戦が楽しめた時期もあった。

テーマ曲

番組を彩ったテーマ曲も複数存在した。番組開始当初から1982年頃まで使用されたのは「パープル・ページェント・マーチ」であった。そして、1983年頃からはテレビ東京オリジナルのスポーツテーマ曲である「Lets TRY 0012」が、番組終了まで使用された。これらのテーマ曲は、多くのスポーツファンの耳に残るものとなった。

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