ザ・ズートンズ

ザ・ズートンズ（The Zutons）は、2002年にイギリス・リバプールで結成されたロックバンドです。大学時代の仲間5人によって始まり、2004年にメジャーデビューを果たしました。

彼らの音楽は、ジャズ、ファンク、ソウル、カントリーなど、様々なジャンルを融合させた独特のアレンジが特徴です。1950年代や1960年代のクラシックロックを彷彿とさせるレトロなサウンドも持ち味で、デビュー当初は「ゾンビ・ミュージック」と呼ばれることもありました。リバプール出身であることやレーベルが同じであることから、ザ・コーラルと比較されることもありました。

デビュー後、ブリット・アワードで最優秀新人賞を受賞し、2枚のダブル・プラチナ・アルバムを獲得するなど、人気を博しました。2004年には初来日を果たし、フジ・ロック・フェスティバルには過去3度出演しています。

彼らの代表曲の一つである『Valerie』は、マーク・ロンソン featuring エイミー・ワインハウスによってカバーされ、UKシングルチャートで最高2位を記録する大ヒットとなりました。ジェームス・モリソンやパニック!アット・ザ・ディスコなど、多くのアーティストにもカバーされています。

2009年以降は目立った活動を行っておらず、公式ホームページも閉鎖され、事実上の活動停止状態となっていましたが、2016年にオリジナルメンバーで一夜限りの再結成ライブを行いました。

2018年には、デビュー・アルバム『Who Killed...... The Zutons?（邦題:誰がザ・ズートンズを殺ったのか？）』のリリース15周年を記念した再結成ツアーを2019年に行うことを発表。オリジナルメンバーであるマッケイブ、チョウドリー、ペイン、チョウドリーらが参加しましたが、ラッセル・プリチャードは参加しませんでした。プリチャードの代わりに、キャストのジェイ・ルイスが参加しました。

2021年7月には、ナイル・ロジャースのUKツアーの前座を務めることを発表。さらに、ロジャースと共に4枚目のアルバムの制作に取り組んでいることも明らかにしました。

そして2023年11月、約16年振りとなる4枚目のアルバム『The Big Decider』を2024年4月26日にリリースすることを発表しました。共同プロデューサーとして、ペイン、ナイル・ロジャース、そしてデビューアルバムを手掛けたライトニング・シーズのイアン・ブロウディーが参加しています。

現在のメンバーは以下の通りです。

デヴィッド・マッケイブ（Dave McCabe）：ボーカル、ギター
アビィ・ハーディング（Abi Harding）：サックス、コーラス
* ショーン・ペイン（Sean Payne）：ドラムス

過去には、ラッセル・プリチャード（ベース、コーラス）、ポール・モウリー（ギター）、ボーヤン・チョウドリー（ギター、コーラス）がメンバーとして在籍していました。

ザ・ズートンズは、その独特な音楽性と再結成によって、再び注目を集めています。今後の活動にも期待が高まります。

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