ザ・チーター

『ザ・チーター』の概要

『ザ・チーター』は2005年10月にスタートし、2006年8月まで放送されたTBS系列のクイズ番組です。本番組は、アメリカの『ダーティー・ロットン・チーター』を基にした日本版で、番組名にある「チーター」は、「ウソつき」という意味で解釈されています。番組の開始時には、O・ヘンリーの格言「『私は正直者です』と自称する者は、決して正直者ではない」が流れ、視聴者に対してテーマを示唆します。

放送の時期と視聴率

5月5日のGW特別番組を皮切りに、2005年10月から2006年3月まで深夜枠でレギュラー放送が行われました。深夜枠では30分の放送時間のため、1戦を前後二部に分けて放送していましたが、2006年4月からはゴールデンタイムに移行し、1時間番組となり、毎週水曜日の21時に全国放送されました。初回の視聴率は11.6%と好スタートを切りましたが、後続の放送では競合の影響で視聴率が1桁に低迷し、最終的には2006年8月30日に打ち切られました。

出演者と放送スタイル

レギュラー出演者にはロンドンブーツ1号2号が名を連ね、田村淳が司会を務め、弟の田村亮は「負け犬部屋」で解答を監視する役割を担いました。ただし最終回では、亮が別の芸人と組んで解答者として参加し、優勝を逃しました。ナレーションも重要で、最上嗣生や広中雅志、大平透が担当し、場面に応じた声の解説を行っていました。

基本ルールとゲーム進行

解答者は最大6人で、場合によっては2人1組のチーム戦も行われました。最初に「チーター」を選ぶための抽選が行われ、「チーター」は設問に対して解答し、解答者はその誰がチーターかを見抜くことが求められます。各ラウンド終了後には、投票が行われ、最も得票が多かった解答者は即座に退場となり、「負け犬部屋」に送られます。また、退場後に他の解答者についての「真実の告白」が行われ、正直者か詐欺師かをはっきりさせる手法が取られました。特に、追放者の告白が成功した場合、賞金が変わるため、緊張感が漂います。

問題形式

問題形式は多岐にわたり、ランキング問題や筆答問題、プライスクイズといった様々な形式が採用されました。ランキング問題では1位から10位の答えを順に選び、得点を競い合いました。さらに、プライスクイズでは、複数の商品の価格を予測し、その近似値を競争することで、高額賞金を賭けた緊迫感のある対戦が実現されました。番組後半には「間違い探し」が加わり、視聴者を楽しませる内容が展開されました。

スタッフと制作背景

「ザ・チーター」には有名なスタッフが参加していて、構成や演出には多くのクリエイターが関わりました。特に、技術面の協力を行った東通が技術的な支えを提供し、緻密な番組作りを実現しました。また、収録はテイクスタジオで行われ、多くのスタッフが円滑な進行をサポートしました。制作著作はTBSが行い、国内のクイズ番組の枠を超えたエンターテイメント性を追求しました。

結論

『ザ・チーター』は、放送当時その新しさと独特のルールから多くのファンを魅了しましたが、時が経つにつれて視聴率の波に悩まされ、最後は打ち切りとなってしまいました。しかし、そのユニークな内容と「チーター」を見抜くという要素は、今でも多くの視聴者の記憶に残っています。

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