ザ・テレビ演芸

『ザ・テレビ演芸』の概要

『ザ・テレビ演芸』は、1981年4月12日から1991年3月24日まで、テレビ朝日系列で放送されていた演芸番組です。毎週日曜日の午後3時から15:54までの時間帯に放送されていました。初期の司会は著名な漫才師・横山やすしが務めており、1989年からは西川きよしがその役割を引き継ぎました。

番組の構成

この番組は、主に三部構成で進行されました。第一部では、「激突!ナウ演芸」というコーナーがあり、旬の芸人たちが登場し視聴者を楽しませました。また、これからの活躍が期待される若手芸人が出演する「フレッシュ演芸」もあり、新たな才能を発掘する場となっていました。

第二部では、新宿末広亭からの高座中継が行われ、主に落語が放送されました。初代リポーターは原麻里子、そして次いで女優の益戸育江が登場しました。彼女の登場以降は、落語を愛する多くの視聴者に支持を得ていました。

最後の第三部では、「とび出せ笑いのニュースター・ホップステップジャンプ」というコーナーが設けられ、新人芸人たちの勝ち抜きオーディションが行われました。このコーナーは、著名な審査員たちによって審査され、視聴者にとっても見どころとなるコーナーでした。横山やすしの辛口評価がそのまま影響を与え、強い印象を残しました。特に、訪れた芸人たちのうちから竹中直人やダチョウ倶楽部、中村ゆうじなどがデビューを果たし、その後の芸能界での活躍に繋がりました。

司会者と出演者

横山やすしは、1981年から1988年まで司会を務め、その後は西川きよしが1989年から番組終了まで指揮を執りました。アシスタントも数名が務め、林紀恵や荒木由美子などが番組を支える重要な役割を果たしました。また、ナレーションはテレビ朝日のアナウンサーである佐々木正洋が担当し、番組の雰囲気を盛り上げました。

番組の終焉と後番組

1991年4月には、放送時間を変更して『笑いの王国』としてリニューアルされましたが、約一年後の1992年3月に終了しました。このプログラムは、様々なジャンルの芸人たちが名を馳せる場となり、視聴者にとっても特別な存在でした。そして、横山やすしにとってはこの番組が最後のレギュラー番組となりました。

さまざまなエピソード

この番組には多くの興味深いエピソードが存在します。例えば、春風亭昇太は初めて出場した「ニュースター」コーナーで意外な勝利を収め、グランドチャンピオンとなってその後の活動に繋がりました。また、ダウンタウンは初期に出場し、横山やすしからの厳しい評価を経験しましたが、それが彼らの後の成長に大きく寄与したと言われています。

結論

『ザ・テレビ演芸』は、司会者・横山やすしの独特の感性と共に多くの若手芸人たちが育つ場となり、名バラエティ番組として視聴者に愛され続けました。この番組の影響は今もなお残り、多くの芸人たちがこの舞台からのし上がり、現在の日本のお笑い文化に貢献しています。

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