ザ・ドリフターズのカモだ!!御用だ!!

ザ・ドリフターズのカモだ!!御用だ!!

『ザ・ドリフターズのカモだ!!御用だ!!』は、1975年8月2日に松竹系で公開された日本映画です。本作は『ザ・ドリフターズの映画』シリーズの第15作目であり、監督が渡辺祐介から瀬川昌治に変更されて制作されました。作品はカラー・シネマスコープで91分の上映時間を持っています。

監督の変更とキャスティング

今作では、いかりや長介がヒラ刑事・長吉役を演じており、彼のキャラクターは後年テレビドラマ『踊る大捜査線』の和久平八郎を彷彿とさせるものであるところが特徴です。また、長吉の姉を演じるのは倍賞美津子、さらに映画に華を添えるため、歌のゲストとしてキャンディーズが出演しています。横浜市が主な撮影地となっており、特に横浜ドリームランドでのシーンは印象的です。

あらすじ

物語は、長吉が宝石強奪事件の捜査を行うところから始まります。彼は単独で捜査を進めますが、チンピラのヒデオ（加藤茶）が宝石を横取りしてしまいます。ヒデオはその後、姉を楽させるために宝石を独占することを決め、事件は複雑に展開します。長吉は真相を解明し、ヒデオを追い詰めるため奮闘します。

スタッフとキャスト

本作の製作には沢村国男と名島徹が携わり、脚本は加瀬高之、下飯坂菊馬、瀬川昌治の三人によって書かれました。音楽を担当したのは青山八郎で、映像の撮影は丸山恵司が行い、美術は梅田千代夫が手掛けました。編集は太田和夫が行っています。

主なキャストには、いかりや長介の他に仲本工事、志村けん、高木ブー、加藤茶、伊東四朗などが名を連ねています。彼らはそれぞれ個性的な役どころを演じ、作品に多様な輝きを加えています。

挿入歌とビデオソフト化

挿入歌には、キャンディーズによる『内気なあいつ』が使われており、この曲は映画の雰囲気を一層盛り上げる役割を果たしています。また、2000年には松竹ホームビデオから本作が収録されたVHSが発売されましたが、その後のDVDやBD化はされていないようです。

テレビ放送の歴史

本作はテレビでも放送されています。1981年10月26日にテレビ朝日系列の『ゴールデンワイド劇場』で初回放送が行われ、その後も何度か再放送されており、特に2019年3月にはBS11がHDリマスター版を放送しました。2020年4月にはWOWOWシネマで特集の一環として再放送され、多くのファンに再び楽しむ機会が提供されました。

同時上映

この映画は同時上映として『男はつらいよ 寅次郎相合い傘』も公開されており、二つの作品は当時の観客に新たな楽しみを提供しました。

『ザ・ドリフターズのカモだ!!御用だ!!』は、コメディとアクションが融合した作品で、観客に笑いとスリルを与える魅力的な内容となっています。

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