ザ・ブライアン・セッツァー・オーケストラ (アルバム)

『ザ・ブライアン・セッツァー・オーケストラ』

1994年にリリースされた『ザ・ブライアン・セッツァー・オーケストラ』は、アメリカのビッグ・バンドの先駆者であるブライアン・セッツァーが新たに始動させたプロジェクトによる1stアルバムです。元々、ストレイ・キャッツのフロントマンとして知られるブライアン・セッツァーは、自身の音楽スタイルをさらに広げるために、このアルバムを発表しました。

このアルバムには、ジャズのスタンダード・ナンバーが多く収録されており、演奏される楽曲は多彩です。一方で、セッツァーの経歴を反映したストレイ・キャッツ時代の楽曲も数曲含まれており、これらの楽曲がオーケストラの編成で新しい命を吹き込まれています。この音楽的な実験は、セッツァーが後に取り入れる「スウィング・ロック」というスタイルを確立する出発点ともなりました。

ただし、商業面では思うような成果が得られず、セールスは伸び悩んでいました。結果として、ハリウッド・レコードとの契約更新は行われなかったことがその後の活動にも影響を与えました。

収録曲

このアルバムには以下の曲が収録されています。特に日本盤にはボーナス・トラックが追加されていますので、ファンには必見です。
1. レディ・ラック - Lady Luck
2. ボール・アンド・チェイン - Ball And Chain
3. シッティン・オン・イット・オール・ザ・タイム - Sittin' On It All the Time
4. グッド・ロッキン・ダディ - Good Rockin' Daddy
5. セプテンバー・スカイ - September Skies
6. ブランド・ニュー・キャディラック - Brand New Cadillac
7. ゼアーズ・ア・レインボー・アラウンド・マイ・ショルダー - There's A Rainbow 'Round My Shoulder
8. ルート66 - Route 66
9. ユア・トゥルー・ラヴ - Your True Love
10. バークリー・スクェアーのナイチンゲール - Nightingale Sang in Berkeley Square
11. ストレイト・アップ - Straight Up
12. ドリンク・ザット・ボトル・ダウン - Drink That Bottle Down
13. ストレイ・キャット・ストラット - Stray Cat Strut（日本盤ボーナス・トラック）

このアルバムは、ブライアン・セッツァーの音楽的挑戦とその独自のスタイルを示す重要な作品であり、彼のキャリアにおける新たな一歩を象徴しています。彼のファンはもちろん、新しいサウンドを求めるリスナーにとっても貴重な一枚と言えるでしょう。

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