ザ・ベースボールクイズ

ザ・ベースボールクイズ

『ザ・ベースボールクイズ』は、1991年から1995年まで、ニッポン放送のラジオ番組『伊集院光のOh!デカナイト』内に設けられた人気のクイズコーナーです。このコーナーは、主に関東地方の中高生が参加し、毎晩23時から約10〜15分間にわたって放送されました。

ルールと概要

このクイズコーナーは、1984年から1990年まで放送されていた『三宅裕司のヤングパラダイス』の「ドカンクイズ」と、1990年から1991年の『内海ゆたおの夜はドッカーン!』の「暴走族クイズ」といった歴代の夜ワイド番組の系統を引き継いだリスナー参加型の企画です。これらの前任者とは異なり、いくつかのルールが大幅に改正されました。

具体的には、まず従来のルールであった「問題に隠されたトラップ」が廃止され、参加者は最後まで挑戦できるようになりました。また、出題される問題は9問に設定され、制限時間もなくなったため、必ず全問出題されます。参加者はハガキで応募し、選ばれた2人が挑戦者となります。

問題形式

出題される問題はヒット、ツーベース、ホームランの3種類に分類されています。ヒット問題が最も易しく、ホームラン問題は最も難解です。クイズは一問一答形式で行われ、解答は口頭で行います。正解すると進塁し、間違えればアウトとなります。獲得点数に応じて賞金が支給され、1点ごとに5000円、最高獲得点は45000円となる仕組みです。

ゲームの進行

解答者は3アウト（3問不正解）になるか、全9問を終えた時点でゲームが終了します。月間最高得点を獲得した挑戦者には、賞金とは別に豪華な賞品も贈られました。

特別イベント

このクイズコーナーには、明治神宮野球場や西武ライオンズ球場で開催される「学校対抗ザ・ベースボールクイズ」という特別イベントも存在しました。ここでは9人1チームの8校が実際にダイヤモンドを回りながらクイズに挑戦し、会場には多くの中高生が集まりました。

戦略と挑戦者の姿勢

多くの挑戦者は、序盤で易しいヒット問題やツーベース問題を解答し、走者を溜めてから難しい9問目のホームラン問題で一掃する戦略を取ることが多いです。しかし中には、最初から全問ホームラン問題を選び続ける勇敢な挑戦者もおり、その行動はしばしば無謀と評されることもありました。実際、序盤でヒット問題を正解し、満塁状態を築いた後に難易度がアップした後半で間違え、ゲーム終了となるケースも見受けられました。

テレビ番組化とリメイク

一度、このクイズコーナーは単発のテレビ番組としても放送され、その際は森脇健児が審判役を務め、伊集院光が実況を担当しました。この時は一問一答形式ではなく、相手チームとの早押しクイズが行われ、選んだ問題の難易度に応じて守備側の人数が変わるという新たなルールが設定されました。

さらに、後に同局で放送されていた『東貴博のヤンピース』内で、リメイク版「ベースボールクイズ」として再登場するなど、長年にわたって多くのリスナーに親しまれてきた企画です。

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