ザ・マウンテン 決死のサバイバル21日間

ザ・マウンテン 決死のサバイバル21日間：極限状態が生む愛と希望

『ザ・マウンテン 決死のサバイバル21日間』（原題: The Mountain Between Us）は、2017年に公開されたアメリカのサバイバル映画です。ハニ・アブ＝アサドが監督を務め、イドリス・エルバとケイト・ウィンスレットが主演を務めています。チャールズ・マーティンの同名小説を原作とし、過酷な自然環境下で生き残りをかけた男女の愛と葛藤を描いています。

あらすじ

嵐で飛行機が欠航となり、ソルトレイクシティの空港で足止めされた外科医のベンとジャーナリストのアレックス。ベンは緊急の診察が必要な患者を抱え、アレックスは翌日に結婚式を控えていました。焦る二人はチャーター機を手配しますが、飛行中にパイロットが急死し、機体はユタ州の雪山に墜落してしまいます。

重傷を負いながらも生き残ったベンとアレックスは、極寒の地で助けを待つことに。食料も乏しく、外部との連絡手段も絶たれた絶望的な状況の中、二人は互いを支え合い、生き延びるために協力し始めます。過酷な環境の中、二人の間には友情を超えた感情が芽生え始めますが、それぞれの過去や抱える事情が、二人の関係に複雑な影を落とします。

キャスト

ベン・バス医師：イドリス・エルバ（楠大典）
イギリス出身のアメリカ人外科医。患者を救うために帰路を急ぐ。
アレックス・マーティン：ケイト・ウィンスレット（皆川純子）
ジャーナリスト。結婚式を控えるが、取材のためにオハイオへ向かっていた。
マーク：ダーモット・マローニー（原康義）
アレックスの婚約者。誠実で心優しい男性。
ウォルター：ボー・ブリッジス（魚建）
ベテランパイロット。飛行中に心臓発作を起こし、墜落の原因となる。

制作の背景

映画化にあたっては、監督や脚本家、キャストの変更が繰り返されました。当初はヘラルド・ナランホが監督を務める予定でしたが、ハニ・アブ＝アサドに交代。主演もマイケル・ファスベンダーやマーゴット・ロビーらが候補に挙がりましたが、最終的にイドリス・エルバとケイト・ウィンスレットに落ち着きました。

監督のアブ＝アサドは、本作について「過酷な状況下におけるラブストーリーであり、生き残るためには楽観主義と希望が重要である」と語っています。また、「悪運に屈せず戦えば、生き抜くチャンスが得られ、生がより良きものになる」というメッセージを込めたと述べています。

撮影の苦労

撮影はカナダの山岳地帯で行われ、極度の低温や悪天候に苦しめられました。山頂での撮影が多く、機材の搬入にはヘリコプターを使用しましたが、天候によってはヘリを動かせないこともあったそうです。厳しい環境下での撮影が、映画のリアリティを高める一因となっています。

音楽

音楽はラミン・ジャヴァディが担当。予告編には、シーアとゼイン・マリクが歌う「Dusk Till Dawn」が使用され、映画のロマンチックな雰囲気を盛り上げています。

評価

批評家からの評価は賛否両論でしたが、イドリス・エルバとケイト・ウィンスレットの演技は高く評価されています。Rotten Tomatoesでは批評家支持率41%ですが、「二人の名演によって作品の質が向上している」と評されています。

総評

『ザ・マウンテン 決死のサバイバル21日間』は、極限状態における人間の心理や感情を描いたサバイバルドラマであり、同時に感動的なラブストーリーでもあります。美しい雪山の風景や、迫真の演技が見どころです。ぜひ、二人の運命を見届けてください。

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